人に頼るのが苦手な人へ|一人で抱え込まない3つのコツ

人に頼るのが苦手な人へ|一人で抱え込まない3つのコツ

人に何かを頼むのが苦手だと感じることはありませんか。

「人に頼むより、自分でやった方が早い」

「断られたら、気まずくなりそう」

「考え方が違うと、かえって面倒になる」

そんなふうに考えて、つい何でも一人でやろうとしてしまう。

私も若い頃は、そうでした。

会社に入ったばかりの頃は、一人で仕事を進めることが多く、

業務改善もほとんど自分だけで取り組んでいました。

自分でできることなら、その方が気楽です。

誰かにお願いしたり、意見を調整したりする必要もありません。

ところが、ある大きな業務改革プロジェクトを経験して、その考え方が変わりました。

最初は数名で始めた取り組みでしたが、

少しずつ協力者が増え、最終的には数百名が関わるプロジェクトになったのです。

その経験から、人に頼ることは、

自分でできないことを誰かに押し付けることではないと気づきました。

自分でできることは自分でやる。

でも、一人ではできないことまで抱え込む必要はありません。

人の力を借りることで、自分一人ではできなかったことも実現できるようになります。

この記事では、私自身の経験をもとに、

人に頼ることへの抵抗を小さくする3つのコツを紹介します。

目次

人に頼るのが苦手なのはなぜ?

人に頼るのが苦手なのはなぜ?

人に頼るのが苦手なのは、

相手に迷惑をかけたくないという気持ちだけが理由ではありません。

頼むことで、かえって面倒なことが増えると感じる場合もあります。

私も会社に入ったばかりの頃は、そう考えていました。

当時は単独で仕事を進めることが多く、業務改善にも一人で取り組んでいました。

誰かに協力をお願いすれば、まず自分の考えを説明しなければなりません。

相手にも都合がありますから、断られるかもしれません。

断られたら、その後の関係が気まずくなるのではないかという不安もあります。

また、考え方が違えば、意見をすり合わせる必要も出てきます。

だったら、自分一人で進めた方が早いし、気楽です。

実際、一人でできる範囲の業務改善なら、それでも成果を出すことはできました。

一人で取り組むことが悪いわけではありません。

自分の判断で自由に進められる良さもあります。

ただし、一人でできることには限界があります。

私も仕事を続けるうちに、もっと大きな業務改革を実現したいと考えるようになりました。

しかし、それは自分一人の力では、どうしても実現できないことでした。

そこで初めて、人の協力を得ながら仕事を進める必要性に向き合うことになったのです。

人に頼るのが苦手だからといって、無理に何でも頼む必要はありません。

大切なのは、一人でやることにこだわらず、

必要なときには人の力を借りるという選択ができることです。

人に頼るのが苦手な人に伝えたい3つのコツ

① 一人でできることと、協力が必要なことを分ける

人に頼るのが苦手な人は、まず、

一人でできることと、人の協力が必要なことを分けて考えてみましょう。

何でも人に頼る必要はありません。

自分でできることなら、自分で取り組めばよいのです。

ただし、「一人でもできること」と「一人でやった方がよいこと」は、

必ずしも同じではありません。

私も若い頃は、自分でできる範囲の業務改善に、一人で取り組んでいました。

仕事の進め方を見直したり、無駄な作業を減らしたりする。

自分の判断で進められる改善なら、一人でも成果を出せます。

しかし、仕事を続けるうちに、もっと大きな改革を実現したいと考えるようになりました。

それまでのように、一部分の仕事を改善するだけでなく、

複数の部署や仕入れ先も関わる、仕事の仕組みそのものを変えたかったのです。

そうなると、自分一人ではどうにもなりません。

どれだけ考えを練っても、

実際に仕事を動かしている人たちの協力がなければ、改革は実現できないからです。

そこで私は、一人で進めることにこだわるのをやめ、人の力を借りることにしました。

この経験から学んだのは、人に頼るかどうかは、

自分が何を実現したいのかによって決めればよいということです。

例えば、仕事を進めるときには、次のように考えてみます。

  • 自分一人で進められることは何か
  • 他の人の知識や経験が必要なことは何か
  • 協力してもらった方が、より良い成果につながることは何か

この3つを整理すると、誰に何をお願いすればよいのかが見えてきます。

仕事だけではありません。

日常生活でも、自分一人で抱えていることの中に、

誰かの力を借りた方がよいことがあるかもしれません。

大切なのは、何でも一人で抱え込まないことです。

人に頼ることは、自分の力を諦めることではありません。

むしろ、人の力を借りることで、自分が実現できることの幅を広げられるのです。

② まずは身近な人に協力をお願いする

人に頼るのが苦手なら、最初から大きなお願いをする必要はありません。

まずは、身近な人に小さな協力をお願いすることから始めてみましょう。

私が初めて大きな業務改革に取り組んだときも、最初のメンバーは数名でした。

協力をお願いしたのは、仕入れ先の人たちと、

以前から信頼関係のあった他部署のメンバーです。

もちろん、私が実現したいと考えていたビジョンも伝えました。

ただ、当時の仕事の進め方からすると、

あまりにも大きな変化を目指していたため、

最初から全員が共感してくれたわけではありません。

仕入れ先の人たちは、取引上の関係もあり、

最初は仕方なく付き合ってくれていた面もあったと思います。

「そんなことが本当にできるのか」

そう感じていた人もいたでしょう。

一方、以前から同じようなビジョンを持っていた他部署のメンバーは、

私の考えを理解し、構想を形にする段階から協力してくれました。

このように、人が協力してくれる理由は、それぞれ違います。

最初から同じ考えを持っている人もいれば、半信半疑でも付き合ってくれる人もいます。

ですから、人に頼むときに、

相手が最初から全面的に賛成してくれることを期待する必要はありません。

大切なのは、相手が判断しやすいようにお願いすることです。

例えば、次の3つを意識してみましょう。

  • 何をお願いしたいのかを具体的に伝える。
    • 漠然と「手伝ってほしい」ではなく、協力してほしい内容や範囲を明確にする。
  • なぜ協力してほしいのかを伝える。 
    • 自分が困っていることや、相手の力を必要としている理由を説明する。
  • 相手の事情や考えを聞く。
    •  一方的にお願いするのではなく、無理のない範囲で協力してもらえるかを確かめる。

例えば、同僚に仕事をお願いするときも、

いきなり仕事全体を任せるのではなく、

「この部分について意見を聞かせてもらえませんか」と声をかけることから始められます。

また、お願いしたからといって、必ず引き受けてもらえるとは限りません。

相手にも仕事や生活の都合があります。

断られたときは、理由を聞けるようなら確認し、

難しければ別の方法を考えればよいのです。

断られることと、自分自身を否定されることは違います。

そして、協力してもらえたら、感謝を伝えることも忘れないようにしたいですね。

人に頼る最初の一歩は、すべてを任せることではありません。

まず、誰かと一緒にできることを一つ見つけることです。


何をどう伝えればよいかわからないときは、以下の記事も参考にしてみてください。

相談する前の考えの整理から、相手への伝え方まで紹介しています。

③ 目的を共有し、小さな成果を一緒につくる

人に協力してもらうときは、何をお願いするかだけでなく、

何を実現したいのかも伝えてみましょう。

目的がわかれば、相手も自分の経験や考えを生かして協力しやすくなります。

私が最初に取り組んだ大きな業務改革も、初めから順調だったわけではありません。

当時、私が描いていたビジョンは、従来の仕事の進め方とは大きく異なるものでした。

協力してくれた人たちにとっても、すぐに実現できるとは思えなかったのでしょう。

最初は、夢物語のように受け止められていたと思います。

それでも、数名のメンバーと一緒に、できることから少しずつ形にしていきました。

小さな成果が出ると、周囲の反応も変わり始めました。

それまでは半信半疑だった人たちも、

実際に形になっていく様子を見て、少しずつ可能性を感じるようになったのです。

「そんなことが本当にできるのか」

という気持ちが、

「自分たちにもできるかもしれない」

に変わっていったのだと思います。

そうなると、協力の仕方も変わってきます。

最初は頼まれたから参加していた人たちが、

自分たちの取り組みとして考え、主体的に協力してくれるようになりました。

そして、成果が次の協力者を呼び、

最終的には数百名もの人たちが関わるプロジェクトへと広がっていきました。

この経験から、協力関係を育てるには、

目的を共有するだけでなく、一緒に成果をつくることも大切だと感じています。

日常の仕事でも同じです。

例えば、同僚に資料づくりを手伝ってもらう場合も、

単に作業をお願いするだけでなく、その資料で何を伝えたいのかを説明してみる。

相手から別の意見が出るかもしれません。

そのときは、自分の考えを押し通すのではなく、まず相手の意見を聞いてみる。

目的が共有できていれば、進め方が違っても、より良い方法を一緒に考えられます。


意見が違う相手と一緒に考えることについては、以下の記事でも詳しく紹介しています。


そして、仕事が一つ進んだら、その成果を共有する。

「おかげで、ここまで進められました」

そんな一言も大切です。

人に頼ることは、一度お願いして終わりではありません。

一緒に取り組みながら、お互いの考え方や得意なことを知り、

協力しやすい関係をつくっていくことでもあります。

最初から強い信頼関係や共感がなくても、

小さな成果を一緒に積み重ねることで、協力する関係は少しずつ育っていくのです。

人に頼ることで、できることはもっと広がる

人に頼ることで、できることはもっと広がる

最初の大きな業務改革を経験してから、私は人に頼むことへの抵抗が少なくなりました。

それまでの私は、自分一人で仕事を進める方が楽だと思っていました。

しかし、人と協力することで、一人ではできなかった大きな仕事を実現できたのです。

そして、その経験は次の仕事にもつながりました。

最初の大きなプロジェクトを終えた後、

私は別の部署へ異動し、新たなBPRプロジェクトに取り組むことになりました。

異動したばかりですから、その部署の仕事は十分にわかりません。

以前の私なら、まず一人で何とかしようとしたかもしれません。

しかし、そのときは最初から、周囲の人たちに全面的な協力をお願いしました。

自分が知らないことは、知っている人に教えてもらう。

自分だけではできないことは、それぞれの力を借りて進める。

人の協力を得ることが、仕事を進めるための自然な選択になっていたのです。

もちろん、今でも自分でできることは自分でやっています。

何でも人に頼むようになったわけではありません。

変わったのは、必要なときには、ためらわず人に頼めるようになったことです。

人に頼ることは、自分の力が足りないと認めることだけではありません。

自分にはない知識や経験を持つ人と協力し、

それぞれの力を生かすことで、一人ではできないことを実現する方法でもあります。

そして、もう一つ。

人と協力して仕事を進めるようになって、私が知ったことがあります。

それは、一緒に成果を出すことの楽しさです。

最初は夢物語だと思われていたビジョンが、少しずつ現実になっていく。

半信半疑だった人たちが、

「自分たちにもできるかもしれない」と感じ、いきいきと仕事に取り組むようになる。

そして、苦労を重ねた仲間と一緒に成果を喜び合う。

そんな経験は、一人で仕事をしていた頃には味わえなかったものでした。

一緒にやって成果が出ると、一人でやるより何倍も楽しい。

今なら、若い頃の自分にそう伝えたいと思います。

人に頼るのが苦手でも、無理に性格を変える必要はありません。

ただ、必要なときには人の力を借りてみる。

その一歩から、自分一人ではできなかったことが実現し、

思いがけない喜びに出会えるかもしれません。

まとめ|人の力を借りて、できることを広げよう

人に頼るのが苦手だからといって、無理に何でも人にお願いする必要はありません。

自分でできることは、自分で取り組めばよいのです。

ただ、一人ではできないことまで抱え込む必要もありません。

今回紹介した3つのコツは、次のとおりです。

  1. 一人でできることと、協力が必要なことを分ける
  2. まずは身近な人に協力をお願いする
  3. 目的を共有し、小さな成果を一緒につくる

私も若い頃は、人に頼むより、

一人で仕事を進める方が楽だと思っていました。

しかし、人の協力を得ることで、

自分一人では実現できなかったことができるようになりました。

もし今、一人で何でも抱え込んでいるなら、

まずは誰かに小さな協力をお願いしてみませんか。

人に頼るという選択肢が増えるだけでも、

自分ができることの幅は広がっていくはずです。

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