習慣は、続けることが大切です。
せっかく始めたなら、できるだけ長く続けたい。
私もこれまで、習慣について考えるときは、
「どうすれば続けられるか」
を大切にしてきました。
でも、続けることだけが正解ではありません。
始めた頃は自分に合っていた習慣でも、時間がたつと、生活や体力、興味が変わります。
毎日やっていたことが、今は少し負担になっている。
以前ほど意味を感じなくなった。
そんなこともあります。
それでも、
「ここまで続けたのだから」
「やめたらもったいない」
と思って、そのまま続けてしまうことがあります。
でも、習慣は自分を助けるためのものです。
自分が習慣に縛られる必要はありません。
大切なのは、
「この習慣は、今の自分にも合っているだろうか」
と、ときどき問い直すことです。
そのうえで、
続ける。
少し変える。
いったんやめる。
どれを選んでもいい。
この記事では、今ある習慣を見直すための3つの視点と、
そこから「続ける・変える・やめる」をどう決めるかを考えてみます。
習慣は、続けること自体が目的ではない

習慣化というと、
「続けること」
に意識が向きやすいものです。
毎日できた。
1か月続いた。
半年続いた。
そうした積み重ねは、もちろん大切です。
続けることで、行動は少しずつ生活になじんでいきます。
習慣を無理なく続ける基本については、こちらの記事で詳しく整理しています。

ただ、長く続いたからといって、
その習慣が今の自分に必要とは限りません。
始めた頃には意味があった。
当時の生活には合っていた。
でも、その後に仕事や生活リズムが変わることがあります。
年齢を重ねて、体力が変わることもある。
興味や目標が変わることもあります。
それなのに、
「せっかく続けてきたから」
という理由だけで残している習慣もあります。
続けた期間が長くなるほど、
やめることを「失敗」のように感じやすいのかもしれません。
でも、本来の目的は、
習慣を続けることではなく、その習慣によって生活を少し良くすること
のはずです。
たとえば、
毎朝早く起きることを続けていても、睡眠不足になっているなら見直したほうがいい。
毎日情報を集めていても、読むだけで疲れているなら量を減らしてもいい。
運動も、昔と同じやり方を守る必要はありません。
大切なのは、
「続いているか」ではなく、「今も役に立っているか」
を見ることです。
習慣は、自分を整えるための道具です。
今の自分に合わなくなったなら、
変えてもいい。
やめてもいい。
続けることだけを正解にしない。
そのくらいの柔らかさがあったほうが、習慣とは長く付き合えるのだと思います。
習慣を見直す3つの視点

では、今の習慣を見直すとき、何を見ればいいのでしょうか。
私は、次の3つの視点が使いやすいと思っています。
1.今も役に立っているか
まず考えたいのは、
「この習慣は、今の自分に何をもたらしているだろう」
ということです。
習慣には、始めた理由があったはずです。
健康のため。
集中するため。
学ぶため。
気持ちを整えるため。
でも、続けているうちに、最初の目的を忘れてしまうことがあります。
たとえば毎朝ニュースを読む習慣。
最初は情報収集のために始めたとしても、
今はただ目を通しているだけになっているかもしれません。
日記も同じです。
考えを整理するために始めたのに、
いつの間にか「毎日書くこと」自体が目的になっていることもあります。
そんなときは、一度、
「これは今も、自分の役に立っているだろうか」
と問い直してみる。
役に立っているなら、続ければいい。
以前ほど意味を感じないなら、やり方を変えてもいい。
目的そのものがなくなったなら、やめてもいい。
習慣を見直すときは、まず「続いているか」ではなく、
「今も意味があるか」
を見ることから始めると考えやすくなります。
2.負担が大きくなっていないか
次に見たいのは、負担です。
役に立っている習慣でも、
今のやり方が重くなっていることがあります。
毎日1時間の運動がきつくなった。
朝早く起きることで、睡眠時間が足りなくなった。
毎日記録することが、義務のようになってきた。
そんなときは、
「続けるか、やめるか」
の二択で考えなくてもかまいません。
少し減らす。
時間を変える。
頻度を下げる。
やり方を簡単にする。
つまり、
「変えて続ける」
という選択肢があります。
習慣は、始めたときの形をそのまま守る必要はありません。
今の自分に合わせて調整していいものです。
負担を減らすことで、むしろ長く続けやすくなることもあります。
3.今の自分に合っているか
最後に、
「今の自分に合っているか」
を見ます。
私たちは、ずっと同じではありません。
仕事が変わる。
生活リズムが変わる。
体力が変わる。
興味が変わる。
大切にしたいことも変わっていきます。
以前は毎朝早く起きて考える時間が合っていたけれど、
今は昼のほうが集中できるかもしれません。
毎日運動していたけれど、
今は週に数回のほうが無理なく続けられるかもしれません。
大切なのは、
「一般的に良い習慣か」ではなく、「今の自分に合っているか」
です。
世の中で良いと言われている習慣でも、
今の自分に合わなければ、無理に続ける必要はありません。
反対に、以前やめた習慣が、今なら合うこともあります。
習慣は固定するものではなく、
自分の変化に合わせて見直していくものです。
習慣が今の自分に合っているかは、実際の行動を記録しておくと見えやすくなります。

見直したあとは、3つのどれかを選ぶ
3つの視点で見直したら、
最後は、
続ける
変える
やめる
のどれかを選びます。
もちろん、きれいに3つへ分けられないこともあります。
迷うなら、しばらく様子を見てもかまいません。
大切なのは、
「続けることが正解」と決めつけないこと
です。
1.今のまま続ける
今も役に立っている。
負担も大きくない。
今の自分にも合っている。
それなら、そのまま続ければいい。
習慣を見直すことは、
何かを変えるためだけにするものではありません。
あらためて見て、
「これは今の自分に合っている」
と確認できることにも意味があります。
続ける理由がはっきりすると、
惰性ではなく、納得して続けやすくなります。
2.やり方を変えて続ける
習慣そのものには意味がある。
でも、今のやり方は少し重い。
そんなときは、やめる前に調整してみます。
たとえば、
毎日やっていたものを週3回にする。
30分を10分にする。
朝にやっていたものを夜へ移す。
細かく記録していたものを、簡単なチェックだけにする。
少し変えるだけで、
無理なく続けられることがあります。
習慣は、
始めたときの形を守り続けるものではありません。
目的を残して、方法を変える。
この考え方を持っていると、
続けることがずいぶん楽になります。
3.いったんやめる
見直した結果、
今はもう役に立っていない。
負担のほうが大きい。
今の自分には合わない。
そう感じるなら、いったんやめてもいいと思います。
ここで気をつけたいのは、
やめることを失敗にしないこと。
一度始めた習慣をやめると、
「続かなかった」
「自分は意志が弱い」
と考えてしまうことがあります。
でも、
必要がなくなったものを手放すことと、
続けられずに投げ出すことは同じではありません。
今の自分を見て、
「これはもう必要ない」
と判断したのなら、それも一つの選択です。
そして、やめたからといって、
二度と戻れないわけでもありません。
環境が変わったら、また始めてもいい。
必要になったら、別の形で取り入れてもいい。
習慣は、その時々の自分に合わせて選び直していいものです。
やめると、また新しい習慣を始めやすくなる

習慣は、増やしていくことばかり考えがちです。
運動を始める。
読書を始める。
日記を始める。
朝の時間を整える。
もちろん、新しい習慣を取り入れることには意味があります。
でも、習慣が増えすぎると、
時間も気持ちの余裕も少なくなります。
毎日やることが増えるほど、
「今日も全部やらなければ」
という感覚にもなりやすいものです。
だから、ときには、
何を始めるかだけでなく、何をやめるかを考えること
も大切です。
一つやめると、少し余白ができます。
習慣を増やすだけでなく、
考える・動く・休む時間そのものを見直したいときは、こちらの記事も参考になります。

その余白があるから、
新しいことを試せる。
今の自分にとって大切なことへ時間を使える。
別の習慣へ切り替えることもできます。
たとえば、
毎日続けていた情報収集を減らして、
その時間を読書に使う。
細かく記録していた習慣をやめて、
もっと簡単な方法に変える。
朝に詰め込んでいたことを一つ減らして、
ゆっくり考える時間をつくる。
こうした見直しも、
習慣を整える一部です。
習慣は、増やし続けるものではありません。
今の自分に必要なものを残し、必要がなくなったものは手放す。
そうやって入れ替えていくことで、
生活全体も整いやすくなります。
そして、これは「小さな実験」ともよく似ています。
やってみる。
しばらく続ける。
合っているかを見る。
必要なら変える。
合わなければやめる。
最初から正解を決めるのではなく、
試しながら、自分に合う形へ更新していく。
習慣も、そのくらい柔らかく考えていいのだと思います。
習慣を変えるか迷ったときは、正解を決めようとせず、まず小さく試してみる方法もあります。

定期的に「今も必要?」と問い直してみる
習慣は、始めるときには意識します。
でも、続くようになると、
「なぜこれをやっているのか」
を考えなくなることがあります。
だから、ときどき見直してみます。
大げさな棚卸しは必要ありません。
月末でもいい。
季節の変わり目でもいい。
生活が大きく変わったときでもいい。
そのときに、今ある習慣を一つずつ見ながら、
- 今も役に立っているか
- 負担になっていないか
- 今の自分に合っているか
を考える。
そして、
続ける。
少し変える。
いったんやめる。
どれかを選びます。
すぐに決められなければ、
「しばらく試してみる」
でもかまいません。
習慣は、一度決めたらずっと守るものではありません。
今の自分に合わせて、少しずつ更新していいものです。
続けることも、
変えることも、
やめることも、
すべて習慣を整える一部です。
だから、ときどき、
「これは今も、自分に必要だろうか」
と問い直してみる。
その小さな見直しが、
今の自分に合った生活をつくっていくのだと思います。

