人生を変えたいと思うと、つい新しいことを始めたくなります。
新しい目標を立てる。
新しいことを学ぶ。
新しい習慣を始める。
もちろん、それも大切です。
でも最近は、
人生を更新するためには、何かを加えるだけでなく、
今の自分に合わなくなったものを見直すことも必要ではないか
と思うようになりました。
私自身、会社員時代と今では、大切にするものがかなり変わっています。
人との働き方。
成果に対する考え方。
お金や時間の使い方。
以前の生き方が間違っていたわけではありません。
そのときには必要だったものが、今の自分には少し合わなくなっただけです。
人生の段階が変われば、役割も、価値観も変わっていい。
この記事では、
今の自分に合うものを選び直す3つの視点
について考えてみます。
人生を更新するとき、足すことばかり考えてしまう

人生を少し良くしたいと思ったとき、私たちは「何を始めるか」を考えがちです。
もっと学ぶ。
新しい習慣をつくる。
新しい目標を持つ。
ただ、年齢を重ねるほど、新しいものを足すだけではうまくいかないこともあります。
すでに自分の中には、
仕事の進め方。
人との関わり方。
成果に対する考え方。
時間やお金の使い方。
「自分はこういう人間だ」という感覚。
そうしたものが積み重なっています。
それらは経験の中で身につけてきたものなので、普段はあまり疑いません。
でも、環境が変わっても、自分の基準だけが昔のまま残っていることがあります。
そんなときは、
「次に何を始めるか」ではなく、「今もこれは必要だろうか」
と考えてみる。
人生を更新するには、そんな見直しも必要です。
手放すとは、過去を否定することではない
「手放す」というと、
これまでを捨てる。
昔の自分を否定する。
そんな印象を持つかもしれません。
でも、私はそうは考えていません。
会社員時代に成果を重視していたことも、
プロジェクトリーダーとしてメンバーと仕事をしていたことも、そのときには必要でした。
その経験があったからこそ、今の自分があります。
だから、
手放すとは、「あの頃は間違っていた」と決めることではありません。
今の自分にも、それが必要なのかを問い直すことです。
以前は合っていたものでも、環境が変われば合わなくなることがあります。
仕事の役割が変わる。
体力が変わる。
関心が変わる。
大切にしたいことが変わる。
そんな変化に合わせて、自分の基準も変えていい。
そう考えると、「手放す」というより、
今の自分に合うものを選び直す
という方が近いのかもしれません。
日々の行動の中で「何をやらないか」を整理したい場合は、やらないことリストも役立ちます。
考える対象を減らし、本当に大切なことへ意識を向ける方法を紹介しています。

今の自分に合うものを選び直す3つの視点

私自身の変化を振り返ると、大きく3つの視点がありました。
役割。
豊かさの基準。
時間の使い方です。
1.今も、その役割を続けたいか
会社員時代の私は、長くプロジェクトリーダーとして仕事をしてきました。
メンバーと一緒に考え、役割を分担し、課題を調整しながら、チームで成果を出していく。
それが仕事の中心でした。
ところが、会社を離れてからはかなり変わりました。
今は、ブログを書く。
noteを書く。
本を読む。
新しいテーマを考える。
AIを使って試す。
こうした活動の多くを一人でやっています。
最初から「これからは一人でやろう」と決めていたわけではありません。
続けているうちに、
今は、一人で考え、一人で試し、一人でつくる方が自分には合っている
と感じるようになりました。
人と仕事をすることが嫌になったわけではありません。
ただ、会社員時代と同じ役割を、そのまま続ける必要はないと思うようになったのです。
環境が変わっても、昔の役割を自分の中で持ち続けてしまうことがあります。
リーダーだった人は、どこでも人をまとめようとする。
責任を背負うことに慣れている人は、もう背負わなくてもいい場面でも引き受けてしまう。
でも、
昔の役割が、今の自分にも合っているとは限りません。
一度、
「昔から続けている役割を、今も本当に続けたいだろうか」
と考えてみる。
それだけでも、選び直すきっかけになります。
2.今の自分にとって、何を「豊かさ」と考えるか
会社員時代の私は、やはり成果を重視していました。
プロジェクトを成功させる。
目標を達成する。
期待された結果を出す。
成果が出れば達成感がありましたし、大きな仕事をやり遂げることにも価値を感じていました。
でも今は、以前ほど「大きな成果」にこだわらなくなりました。
ブログを書けば読まれたいですし、新しいことを始めれば良い結果につながってほしいと思います。
それでも、
普通に生活できて、毎日を楽しめれば、それでいいのではないか
と思うことが増えました。
お金の使い方も変わっています。
以前より、モノを所有したいという気持ちはかなり小さくなりました。
必要なものは買います。
でも、モノを増やすこと自体にはあまり興味がありません。
その代わり、
旅行へ行く。
知らない場所を見る。
歴史のある場所を歩く。
普段とは違う体験をする。
そういうことには、お金を使いたいと思います。
成果やモノが悪いわけではありません。
ただ、
自分にとっての豊かさの基準が変わった
のだと思います。
人生の段階が変われば、何に満足を感じるかも変わります。
だから、ときどき、
「昔大切だと思っていたものを、今も同じように大切だと思っているだろうか」
と考えてみる。
そこから、今の自分にとっての豊かさが見えてくることがあります。
3.時間を、今大切にしたいことへ使っているか
今の私が時間を使っているのは、大きく3つです。
読書。
ブログやnoteなどの発信。
そして運動です。
読書は会社員時代から続いています。
ただ、読むジャンルは広がりました。
仕事に直接関係する本だけでなく、
歴史、生き方、考え方、AIなど、さまざまな分野を読むようになりました。
発信も、今の生活の大きな柱です。
読んだこと。
考えたこと。
自分で試したこと。
仕事で経験してきたこと。
それらを言葉にして外へ出すことで、自分の考えも整理されていきます。
一方、大きく変わったのが運動です。
会社員時代は、ほとんど運動していませんでした。
でも今は、ウォーキング、筋トレ、エアロバイクなど、かなりの時間を体を動かすことに使っています。
健康のためでもあります。
ただ、それだけではありません。
学生時代の頃のように、もう少し動ける身体に近づきたい。
そんな気持ちもあります。
振り返ってみると、以前は仕事が生活の大きな部分を占めていました。
今は、
学ぶこと。
考えること。
発信すること。
身体を整えること。
そこに時間を使っています。
単に自由な時間が増えたからではありません。
自分が大切にしたいものが変わったから、時間の使い方も変わった。
そう考える方が近い気がします。
時間は、自分が何を大切にしているかが表れやすいものです。
だから、
「今、自分が大切だと思っていることに、本当に時間を使えているだろうか」
と考えてみる。
その問いから、これから減らしたいことや、もっと時間を使いたいことが見えてきます。
いきなり手放さず、小さく試してみる

「今の自分には、もう合っていないかもしれない」
そう感じても、すぐに大きく変える必要はありません。
長く続けてきたものほど、簡単には手放せないからです。
そこで、
いきなり決めるのではなく、小さく試してみる。
たとえば、
人と一緒に進めることが当たり前だったなら、一つだけ自分で進めてみる。
モノを買うことが楽しみだったなら、しばらく買わずに、別のことへお金を使ってみる。
健康が気になっているなら、10分だけ歩いてみる。
いつも同じジャンルを読んでいるなら、普段なら選ばない本を読んでみる。
少し変えてみると、考えているだけでは分からなかったことが見えてきます。
「やっぱり今までの方がいい」
と思うかもしれません。
逆に、
「こちらの方が今の自分には合っている」
と感じるかもしれません。
どちらでも構いません。
実際に試して、その感覚を見てから、
続ける。
変える。
元に戻す。
を決めればいい。
人生の大きな選択も、最初から大きく決めなくていいと思います。
小さく変えて、自分に合うか確かめる。
それを繰り返すことで、残したいものと、そろそろ変えてもいいものが見えてきます。
自分に合うかどうかは、考えているだけでは分からないこともあります。
そんなときは、小さく試して確かめる「小さな実験」という考え方が役立ちます。

1分ワーク|今の自分に合っているかを考えてみる
ここまで読んだら、次の3つだけ考えてみてください。
- 今も続けている役割で、「もう少し違ってもいい」と感じるものはないか
- 昔は大切だったけれど、今はそれほど心が動かないものはないか
- 今いちばん大切にしたいことに、時間やお金を使えているか
すぐに何かをやめる必要はありません。
まずは、
「今の自分に、本当に合っているだろうか」
と気づくことからです。
その中から一つだけ、
「少し変えるなら、何ができるだろう」
と考えてみます。
人生を更新するきっかけは、
大きな決断ではなく、
小さな違和感から始まることもあります。
もう少し広く、自分のこれからを見直してみたいときは、問いを使って考える方法もあります。
今の価値観やこれから大切にしたいことを整理したい方は、こちらも参考にしてください。

まとめ|人生は、今の自分に合わせて選び直せる
人生を更新するというと、新しいことを始めるイメージがあります。
でも、それだけではありません。
昔の自分には必要だったけれど、今の自分には少し合わなくなったものを見直す。
それも、人生を更新する方法です。
役割も変えていい。
豊かさの基準も変えていい。
時間の使い方も変えていい。
昔の自分を否定する必要はありません。
残したいものは残す。
違和感があるものは、小さく変えてみる。
そして、
今の自分に合うものを、もう一度選び直していく。
人生を更新するとは、新しい自分になることではなく、
変わっていく自分に合わせて、大切なものを選び直していくことなのかもしれません。
生き方を選び直すことも、人生を少しずつ変えていく一つの方法です。
人生を更新するための考え方全体は、こちらの記事でまとめています。


