AIで問いを深める方法|答えを出す前に考えたい3つのステップ

AIで問いを深める方法|答えを出す前に考えたい3つのステップ

AIを使うと、答えはすぐに返ってきます。

「どうすればいいか」
「何を選べばいいか」
「なぜうまくいかないのか」

そんな問いを入力すれば、AIはいくつもの答えを出してくれます。

とても便利です。

ただ、最近は少し違う使い方も大切だと感じています。

それは、

答えを出してもらう前に、問いそのものを見直してみることです。

私たちは何かに悩んだり、考えがまとまらなかったりすると、

最初に思いついた問いをそのまま解こうとしがちです。

でも、その問いが本当に考えるべき問いとは限りません。

たとえば、

「どうすればブログのアクセスを増やせるか」

と考えていたとしても、

少し問い直してみると、

「そもそも、誰に読んでもらいたいのか」

「アクセスを増やすことで、何を実現したいのか」

という別の問いが見えてくることがあります。

問いが変わると、考える方向も変わります。

そこで使えるのがAIです。

AIは、答えを出す相手としてだけではなく、

自分では思いつかなかった問いを返してもらう相手

としても使えます。

この記事では、最初に浮かんだ問いをそのまま解こうとせず、

AIとの対話を使いながら、もう一段深い問いへ考え直していく方法を紹介します。

目次

問いが浅いままだと、答えを増やしても考えは深まらない

問いが浅いままだと、答えを増やしても考えは深まらない

何かを考えるとき、私たちはつい答えに目を向けます。

でも、その前に見ておきたいのが、

「何を問うているのか」

ということです。

たとえば、

「どうすれば仕事がうまくいくか」

という問いがあったとします。

AIに聞けば、

時間管理。

コミュニケーション。

優先順位。

仕事の進め方。

いろいろな答えが返ってくるでしょう。

どれも間違いではありません。

ただ、

「仕事がうまくいくとは、どういう状態なのか」

「いま本当に困っているのは何なのか」

「効率を上げたいのか、成果を変えたいのか」

と問い直してみると、考える方向は変わってきます。

最初の問いには、自分でも気づいていない前提が含まれていることがあります。

その前提のまま答えを探せば、考える範囲もその中に閉じてしまいます。

だからAIで答えを増やす前に、

問いそのものを一度見直してみる。

これが、今回の出発点です。


問いそのものの作り方から整理したい場合は、
以下の記事で、問いをつくる基本を紹介しています。

AIで問いを深める3つのステップ

AIで問いを深める3つのステップ

1.まず、自分の問いをそのまま出す

問いを深めようとすると、

「もっと良い問いを考えなければ」

と思うかもしれません。

でも、最初から整った問いをつくる必要はありません。

むしろ、

いま自分が気になっていることを、そのまま出す

ところから始めたほうが自然です。

たとえば、

「これから何をしたらいいか分からない」

「ブログのアクセスを増やしたい」

「新しいことを始めたいけれど迷っている」

「仕事の進め方を変えたい」

といった問いです。

曖昧でもかまいません。

まとまっていなくても大丈夫です。

最初の問いは、

考え始めるための入口

くらいに考えます。

問いの中には、自分でも気づいていない前提がある

たとえば、

「新しいことを始めたいけれど、何を始めればいいか」

という問いがあったとします。

この問いには、

「何か新しいことを始める必要がある」

という前提が含まれているかもしれません。

でも、本当に必要なのは、新しいことを増やすことではないかもしれません。

いま続けていることの中から、もっと大切にしたいものを見つけることかもしれません。

こうした前提は、自分一人で考えていると意外に見えにくいものです。

そこでAIに、

「この問いには、どんな前提が含まれていますか」

「この問いを考える前に、確認したほうがいいことはありますか」

「私は、この問いの中で何を当然だと思っていますか」

と聞いてみます。

すると、自分では意識していなかった前提が見えてくることがあります。

もちろん、AIの指摘がすべて正しいわけではありません。

「確かにそうかもしれない」

と思うものもあれば、

「そこは違う」

と感じるものもあるでしょう。

その違和感も大切です。

AIの答えを採用することが目的ではありません。

自分の問いを、少し離れたところから見直すこと。

そこから、問いを深める作業が始まります。


問いの中に隠れている「当たり前」そのものを見直したいときは、
以下の記事も参考になります。

2.AIに、問いそのものを問い直してもらう

最初の問いを出したら、次は、

AIに答えを求めるのではなく、問いそのものを問い直してもらいます。

ここが、この方法の中心です。

たとえば、

「ブログのアクセスを増やすには?」

という問いがあったとします。

普通なら、そのままアクセスを増やす方法を聞くでしょう。

すると、

SEOを見直す。

SNSから流入を増やす。

記事数を増やす。

タイトルを改善する。

といった答えが返ってきます。

もちろん、それも一つの使い方です。

でも、そこで、

「この問いを、別の角度から問い直してください」

とAIに頼んでみます。

すると、

「なぜアクセスを増やしたいのですか」

「どんな読者に読んでもらいたいのですか」

「アクセスが増えたら、何を実現したいのですか」

「いま足りないのは、本当にアクセスですか」

といった問いが返ってくるかもしれません。

すると、

最初に考えていたこととは違う方向が見えてきます。

「アクセス数を増やすこと」ではなく、

「必要な人に記事が届くこと」

のほうが、自分にとって大切だったと気づくこともあります。

問い方を変えると、見えるものも変わる

AIに問い直してもらうときは、少し条件を変えてみます。

たとえば、

「この問いを、もっと本質的な問いにしてください」

「この問いの前提を疑うと、どんな問いになりますか」

「逆の立場から見ると、どんな問いになりますか」

「時間軸を変えると、どんな問いになりますか」

「この問いを一段深くすると、何を考えることになりますか」

などです。

同じテーマでも、問い方が変わると、見えるものはかなり変わります。

ただし、

問いをたくさん出すこと自体が目的ではありません。

AIは10個でも20個でも簡単に問いを出せます。

でも、すべてを考える必要はありません。

「この問いは少し気になる」

「これはすぐに答えられない」

「考えたことがなかった」

と思うものを一つ選ぶくらいで十分です。

すぐに答えられない問いには、自分がまだ考えていない部分が含まれていることがあります。

AIに問いを問い直してもらうとは、

正しい問いを教えてもらうことではありません。

自分の問いを、別の方向から照らしてもらうこと

です。


読書で気になった言葉から、自分の経験や考えを広げたいときは、
以下の記事で、本をきっかけにAIと考える流れを紹介しています。

3.最後は、自分が考えたい問いを選び直す

AIに問いを広げてもらうと、いくつもの問いが出てきます。

その中には、

「確かに、それは考えたことがなかった」

と思うものもあれば、

「少し違う」

と感じるものもあるでしょう。

そこで大切なのが、

最後は、自分が考えたい問いを選び直すことです。

AIが出した問いを、そのまま正解のように受け取る必要はありません。

問いを深める目的は、

もっともらしい問いをAIからもらうことではなく、

自分が本当に考えたいことに近づくこと

だからです。

たとえば、

最初の問いが、

「退職後、何をすればいいか」

だったとします。

AIに問い直してもらうと、

「何をしているときに時間を忘れるか」

「これからの時間を、何に使いたいか」

「誰かに評価されなくても続けたいことは何か」

といった問いが出てくるかもしれません。

その中で、

「これからの時間を、何に使いたいか」

という問いが自分に残ったとします。

すると、

最初の「何をすればいいか」という問いよりも、少し広いところから考えられるようになります。

問いが変われば、探す答えも変わります。

自分の言葉に戻してみる

もう一つ大切なのが、

AIが出した問いを、自分の言葉に言い換えてみることです。

たとえばAIが、

「今後の人生で優先したい価値は何ですか」

と聞いてきても、少し堅く感じるかもしれません。

そんなときは、

「これからの時間で、何を大事にしたいだろう」

くらいに変えてもいい。

自分の中に残る言葉に変えることで、

問いが「AIの問い」から「自分の問い」になっていきます。

ここまでの流れは、

最初の問いを出す
→ AIに問い直してもらう
→ 気になる問いを選ぶ
→ 自分の言葉で問い直す

です。

最初に思いついた問いを、そのまま答えへ進めない。

一度立ち止まり、

「本当に考えたいことは何だろう」

と見直してみる。

そのときAIは、

答えを出す相手ではなく、

自分の問いを見直すための対話相手

になります。

私も、問いを変えると考え方が変わった

私も、問いを変えると考え方が変わった

会社員時代、私は業務改革やシステム再構築のプロジェクトに長く関わっていました。

そこで何度も感じたのが、

最初に置いた問いのまま考え続けると、答えもその範囲に閉じてしまう

ということです。

たとえば、

「この業務を、どう効率化するか」

という問いから始めたとします。

すると、

作業時間を短くする。

手順を減らす。

システム化する。

役割分担を見直す。

といった改善策が出てきます。

もちろん、それで十分な場合もあります。

ただ、現場を見たり、実際に仕事をしている人に話を聞いたりしていると、

「そもそも、この業務は必要なのだろうか」

と思うことがありました。

さらに、

「この仕事は、何のためにやっているのか」

「今のやり方を改善するのではなく、最初から作り直したほうがいいのではないか」

と問いが変わっていきます。

すると、

効率化という枠の中では見えなかった選択肢が出てきます。

一部を改善するのではなく、

業務そのものをなくす。

前後の仕事をまとめる。

役割や仕組みを組み直す。

そんな方向が見えてくることもありました。

振り返ると、

問題を解いたというより、

考えるべき問いそのものを変えたことで、見える答えが変わった

のだと思います。

当時は、現場を見たり、人と話したりしながら問いを変えていました。

今なら、そこにAIを加えることができます。

たとえば、

「この業務を効率化するには?」

と聞くだけではなく、

「この問いには、どんな前提がありますか」

「効率化以外に、考えるべき方向はありますか」

「この業務が不要だとしたら、何が変わりますか」

と問い返してもらう。

すると、自分一人では置かなかった問いが出てきます。

もちろん、AIが本当の問題を決めてくれるわけではありません。

現場の状況や、自分が大切にしたいことを見ながら、最後は自分で判断する必要があります。

それでも、

最初の問いをそのまま信じず、一度問い直してみる

という使い方は、AIと考えるうえで相性がいいと感じています。


問いが見えてきたあとに、自分でさらに考えを掘り下げたいときは、
以下の記事で、考えを先へ進める方法を紹介しています。

AIに問いを任せすぎない

AIは、自分では思いつかなかった問いをたくさん出してくれます。

ただし、

AIが出した問いが、自分にとって重要な問いとは限りません。

深そうに見えても、いま考えたいことから離れてしまう場合があります。

だから私は、

「なぜか気になる」

「少し答えにくい」

「考えたことがなかった」

と感じる問いだけを残すようにしています。

逆に、

「これは違う」

と感じることもあります。

それも、自分が何を考えたいのかを知る手がかりになります。

AIに問いを決めてもらうのではなく、

自分一人では見えなかった問いに触れるために使う。

最後に何を考えるかを決めるのは、自分です。

1分でできる「問い直し」

今、気になっていることを一つAIに入力してみます。

そして、

「この問いについて、すぐに答えを出さず、私が考え直すための問いを3つ出してください」

と聞いてみます。

返ってきた問いの中から、

「少し気になる」

「答えにくい」

と思うものを一つだけ選びます。

全部を考える必要はありません。

大切なのは、

最初の問いから、少し違う場所へ移動してみること。

問いが少し変わるだけでも、見える答えが変わることがあります。


問いを整理したあとに、複数の選択肢からどう決めるかを考えたい場合は、
以下の記事へ進むと、問いから判断までをつなげられます。

まとめ

AIを使うと、答えはすぐに出てきます。

だからこそ、ときには、

「そもそも、この問いでいいのだろうか」

と立ち止まってみます。

まず、今の問いをそのままAIに出す。

次に、問いそのものを別の角度から問い直してもらう。

そして最後に、自分が考えたい問いを選び直す。

この流れを使うと、

AIは答えを出す道具から、

自分の問いを見直すための対話相手

に変わります。

問いが変われば、見える答えも変わります。

AIに答えを聞く前に、一度だけ問いを聞き直してみる。

そんな使い方も、

AIで思考を広げる一つの方法だと思います。

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