学んだことを活かせない人へ|知識を実践に変える3つのコツ

学んだことを活かせない人へ|知識を実践に変える3つのコツ

本を読んだり、勉強したりしているのに、学んだことをなかなか活かせない。

そんな経験はありませんか。

本を読んでいるときは、「なるほど、こんな考え方もあるのか」と感心する。

でも、読み終わると、それきりになってしまう。

私も、以前はそうでした。

会社員になってからビジネス書をよく読んでいましたが、

最初の頃は、新しい知識や考え方を知ること自体に満足していました。

ところが、あるときから、本に書かれている分析ツールを

実際に使ってみるようになったのです。

当時の私は、まだ一人の実務担当者でした。

自分の部署の仕事に、ビジネス書で学んださまざまな分析ツールを当てはめてみました。

すると、面白いことに気づきました。

毎日関わっている、よく知っているはずの仕事なのに、

それまで見えていなかった強みや問題が見えてきたのです。

仕事そのものが変わったわけではありません。

変わったのは、私の仕事を見る目でした。

その気づきは、やがて実際の仕事の改善にもつながっていきました。

この経験から、学んだことを活かすには、

知識として理解するだけでなく、

自分の仕事や生活に当てはめてみることが大切だと実感しました。

この記事では、私自身の経験をもとに、

学んだことを仕事や生活に活かすための3つのコツを紹介します。

目次

学んだことを活かせないのはなぜ?

学んだことを活かせないのはなぜ?

本を読んで「なるほど」と思ったとき、私たちはその内容を理解した気になります。

もちろん、新しい知識や考え方を知ることには価値があります。

でも、理解したことと、実際に使えることは同じではありません。

本には、考え方や方法がわかりやすく説明されています。

具体的な事例も紹介されているので、どう役立つのかも理解できます。

ところが、自分の仕事や生活では、

本に書かれているような状況が、そのまま現れるとは限りません。

例えば、仕事の優先順位を決める方法を学んだとします。

本を読めば、重要な仕事と急ぎの仕事を区別する考え方は理解できます。

でも、実際に自分の仕事を並べてみると、簡単には区別できないことがあります。

急ぎではないけれど、後回しにすると困る仕事。

自分では重要だと思っていても、他の人にとってはそうではない仕事。

現実には、さまざまな事情が絡み合っています。

そこで初めて、「この仕事は、どちらに入るのだろう」と自分で考えることになります。

本を読んでいるときは、著者の考えを理解している。

でも、実際に使うときには、自分の頭で考えなければならないのです。

ここに、知っていることと使えることの違いがあるのだと思います。

そして、学んだ考え方を使おうとすると、

それまで当たり前だと思っていたことにも疑問が生まれます。

「なぜ、この順番で仕事をしているのだろう」

「もっとよい方法はないだろうか」

今まで疑問を持たなかったことを、違う角度から考えるようになるのです。

学んだことを活かせないのは、知識が足りないからとは限りません。

その知識を使って、自分の現実を考えてみる機会がなかっただけかもしれません。

だからこそ、新しい知識を増やす前に、今ある知識を一度使ってみる。

そこから始めてみてはどうでしょうか。

学んだことを活かすための3つのコツ

では、学んだことを仕事や生活に活かすには、どうすればよいのでしょうか。

私の経験から、3つのコツを紹介します。

① 学んだことから、使えそうなものを一つ選ぶ

学んだことを活かそうと思っても、

本に書かれていることをすべて実践する必要はありません。

まずは、自分の仕事や生活に使えそうなものを一つ選んでみましょう。

例えば、仕事の進め方に関する本を読んだなら、

今の自分が困っていることに使えそうな方法を探してみます。

仕事がなかなか片づかないなら、優先順位の決め方。

人とのやり取りがうまくいかないなら、コミュニケーションの工夫。

本を読んでいると、役立ちそうな方法がいくつも出てきます。

でも、あれもこれも試そうとすると、

何から始めればよいのかわからなくなってしまいます。

最初は一つで十分です。

私の場合は、ビジネス書に紹介されている分析ツールを、

できるだけ一度は使ってみることにしていました。

SWOT分析やベンチマーキングなど、さまざまな方法を試しましたが、

最初から使いこなせたわけではありません。

それでも、一度使ってみると、

どんな場面で役立つのか、何を考えるための道具なのかが少しずつわかってきました。

ここで大切なのは、使う前から役に立つかどうかを判断しすぎないことです。

「今の自分には難しそうだ」

「本当に効果があるのだろうか」

そう考えているだけでは、自分に合う方法なのかどうかもわかりません。

もちろん、すべての方法が役立つとは限りません。

だから、最初から正解を選ぼうとしなくてもよいのです。

「これなら使えるかもしれない」と思ったものを、一つ選んでみる。

学んだことを活かす第一歩は、そこから始まります。


本を読んで気になったことを忘れてしまうなら、読書ノートに書き留めておくのも一つの方法です。

私が実践している記録方法は、以下の記事で紹介しています。

② 自分の仕事や生活に当てはめてみる

使ってみたい方法を選んだら、次は自分の仕事や生活に当てはめてみましょう。

本に書かれている事例と、同じ状況を探す必要はありません。

大切なのは、学んだ考え方を使って、自分の身近なことを見直してみることです。

例えば、コミュニケーションの本で、

相手の話を最後まで聞くことの大切さを学んだとします。

それなら、次に誰かと話すとき、

途中で自分の意見を挟まず、相手が話し終わるまで聞いてみる。

実際にやってみると、自分が思っていた以上に、

相手の話を途中で遮っていたことに気づくかもしれません。

本を読んでいるときには見えていなかった、自分自身の行動が見えてくるのです。

私の場合は、ビジネス書で学んだ分析ツールを、自部署の仕事に当てはめてみました。

例えば、SWOT分析を使って、

自部署の強みや弱み、周囲の環境による機会や脅威を書き出してみる。

ベンチマーキングを使って、優れた事例と自分たちの仕事を比較してみる。

すると、面白いことが起きました。

毎日関わっている仕事なのに、分析する方法を変えると、見えてくるものも変わるのです。

ある方法では、それまで気づかなかった問題が見つかる。

別の方法では、自分たちの強みが見えてくる。

私は、自部署の仕事をよく知っているつもりでした。

でも、知っていることと、理解していることは違ったのかもしれません。

同じ仕事でも、見る角度を変えると、違う姿が見えてくる。

これが、本で学んだツールを実際に使ってみて、私が感じた面白さでした。

もちろん、学んだ方法がそのまま使えるとは限りません。

思ったような結果が得られないこともあります。

それでも構いません。

本で学んだ考え方を使って、今まで当たり前だと思っていたことを一度見直してみる。

そこに、自分では気づいていなかった何かが隠れているかもしれません。

③ 使ってみてわかったことを、次の行動につなげる

学んだ方法を試してみたら、そこで何がわかったのかを考えてみましょう。

思っていた以上に役立つこともあれば、期待したほど効果がないこともあります。

大切なのは、その結果から、次に何ができるかを考えることです。

例えば、相手の話を最後まで聞いてみたら、

自分が思った以上に話を遮っていることに気づいたとします。

それなら、次は相手が話し終えたところで、一度内容を確かめるようにしてみる。

最初に試したことから新しい課題が見つかり、次の工夫につながっていきます。

私も、分析ツールを使って自部署の仕事を見直していましたが、

分析すること自体が目的だったわけではありません。

見えてきた問題に対して、何ができるのかを考える。

そして、実際に仕事の進め方を変えていく。

そうした取り組みが、後の業務改革につながっていきました。

一方で、使ってみたものの、自分には合わないと感じた方法もあります。

特に、自己分析のように自分自身を対象にするものは、私には難しく感じられました。

自分のことを客観的に見るのは、思っている以上に難しいものです。

そんなときは、無理に使い続ける必要はないと思います。

使い方を変えてみるのもよいし、別の方法を探してもよい。

私自身、最初は本に書かれたツールをそのまま使っていましたが、

経験を重ねるうちに、自分の仕事や考え方に合わせて工夫するようになりました。

ただ、最初からそこまでできる必要はありません。

本に書かれた方法を、正しく使いこなすことが目的ではないのです。

大切なのは、実際に試したことで何がわかったのか、

そこから自分はどうしたいのかを考えること。

役立つなら続ける。

合わなければ、別の方法を試してみる。

学んだ知識をどう使うかは、自分で選んでよいのだと思います。


試した経験から何を学び、次にどう活かすのか。

振り返り方については、以下の記事で詳しく紹介しています。

学んだことは、自分で使ってみてこそ価値が生まれる

学んだことは、自分で使ってみてこそ価値が生まれる

ビジネス書で学んだことを仕事で試していた頃、

私には思いがけない出来事がありました。

当時、さまざまな分析ツールを使って、自部署の仕事を見直していました。

誰かに評価してもらうためではなく、

自分たちの仕事をもっと理解するための取り組みでした。

ところが、ある機会に、その分析結果を他部署のマネージャーに見てもらうことがありました。

その人は、私の取り組みに強く興味を持ってくれたようです。

そして、それが本格的な業務改革の仕事に進むきっかけになりました。

もちろん、ビジネス書のツールを使っただけで、

改革のアイデアが生まれたわけではありません。

でも、学んだことを実際の仕事に当てはめ、

自分なりに考えていたことが、その後の仕事につながったのです。

振り返ると、不思議なものだと思います。

最初は、ただ本で知った方法を自分の仕事に使ってみただけでした。

それが、自分たちの仕事を見直すきっかけになり、

やがて新しい仕事に取り組む機会にもつながった。

最初から、そんな展開を想像していたわけではありません。

学んだことを使ってみると、

目の前の現実だけでなく、その先の可能性まで変わることがあるのです。

だからといって、本で学んだことを、必ず実践しなければならないとは思いません。

知ること自体を楽しむ読書もあれば、今すぐには使わない知識もあります。

それにも、それぞれの価値があると思います。

ただ、何かを学んで「これは面白い」と感じたなら、

その考え方を自分の身近なことに使ってみるのも、一つの楽しみ方ではないでしょうか。

本に書かれている方法が、自分の仕事や生活ではどんな意味を持つのか。

それを確かめられるのは、実際に使ってみた人だけです。

知識を得ることは、自分の可能性を広げること。

その知識を使ってみることは、広がった可能性を確かめることなのかもしれません。

私自身、何気なく始めた小さな実践が、思いがけない仕事につながりました。

学んだことが、いつ、どんな形で役立つのかはわかりません。

だからこそ、興味を持ったことは、今でもできるだけ自分で試してみたいと思っています。

まとめ|学んだことを一つ使ってみよう

本を読んだり、勉強したりしても、学んだことをなかなか活かせない。

そんなときは、新しい知識を増やす前に、

今まで学んだことを一つ使ってみてはいかがでしょうか。

今回紹介したのは、次の3つのコツです。

  1. 学んだことから、使えそうなものを一つ選ぶ
  2. 自分の仕事や生活に当てはめてみる
  3. 使ってみてわかったことを、次の行動につなげる

最初からうまくできる必要はありません。

試してみたけれど、自分には合わなかった。

それも、使ってみたからこそわかることです。

私自身、ビジネス書で学んだツールを仕事に使ったことで、

よく知っているはずの仕事が、それまでとは違って見えるようになりました。

そして、その経験が新しい仕事への道を開くきっかけにもなりました。

もちろん、誰もが大きな成果を目指す必要はありません。

まずは、自分の身近なことで一つ試してみる。

本を閉じたところで、学びを終わりにしなくてもいい。

最近読んだ本や、勉強したことを一つ思い出してみてください。

その中に、今の自分の仕事や生活で試せることはないでしょうか。

小さなことでも、実際に使ってみれば、今までとは違う何かが見えてくるかもしれません。

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