人と話すのが苦手で、自分からなかなか話しかけられない。
自分の意見があっても、つい遠慮してしまう。
新しいことに挑戦したいと思っても、
不安が先に立ち、なかなか一歩を踏み出せない。
そんな引っ込み思案な自分を、変えたいと思ったことはありませんか。
私も若いころは、かなりの引っ込み思案でした。
自分から人に話しかけることも、自分の意見を言うことも苦手でした。
ところが、社会人になってからは、
必要だと思えば自分の意見をはっきり言い、自分から行動するようになりました。
会社時代の同僚たちは、私が引っ込み思案だったと聞けば、きっと驚くと思います。
では、性格そのものが変わったのでしょうか。
実は、今でも引っ込み思案なところは残っているのかもしれません。
ただ、これまでの経験を通して、自分にできることが増えていったのです。
引っ込み思案を克服するために、無理に性格を変える必要はありません。
環境や行動を少し変え、新しい経験を重ねることで、
以前はできなかったことができるようになる場合もあります。
この記事では、私自身の経験を振り返りながら、
引っ込み思案でも自分から行動できるようになる3つのコツを紹介します。
引っ込み思案は、無理に治さなくてもいい

引っ込み思案だからといって、必ずしも人と話すことが嫌いなわけではありません。
話しかけてもらえれば、普通に会話ができる。
親しい人とは、何時間でも話せる。
それでも、初対面の人に自分から声をかけたり、
大勢の中で意見を言ったりすることには、ためらいを感じる。
そんな人も多いのではないでしょうか。
そもそも、引っ込み思案な性格そのものが悪いわけではありません。
慎重に考えてから行動することも、
相手の話をじっくり聞くことも、その人らしさの一つです。
問題になるのは、本当はやってみたいことがあるのに、
引っ込み思案だからと諦めてしまうことではないでしょうか。
例えば、興味のある集まりに参加してみたい。
でも、知らない人ばかりだと思うと、申し込むのをためらってしまう。
仕事で自分なりの考えがある。
でも、周囲の反応が気になって、発言できない。
そんなとき、「もっと積極的な性格だったら」と思うかもしれません。
しかし、性格を変えようとすることと、
実際に行動できるようになることは、少し違います。
大切なのは、最初から積極的な人間になろうとすることではありません。
今の自分のままで、できることを一つずつ増やしていく。
そのために、どんなことができるのでしょうか。
引っ込み思案を克服する3つのコツ
私自身、何かをきっかけに急に積極的な性格になったわけではありません。
振り返ってみると、環境の変化や成功体験、
新しいことへの挑戦を通して、少しずつ行動できるようになっていきました。
その経験から、引っ込み思案な人が一歩を踏み出すための3つのコツを紹介します。
① 人と関わりやすい環境に身を置く
私が人と話すことに抵抗を感じなくなった最初のきっかけは、
小学生のときの転校でした。
それまで住んでいたところと比べると、転校先は田舎でした。
クラスには気さくな子が多く、
転校してきた私に、みんなが自然に話しかけてくれたのです。
最初は自分から積極的に話しかけたわけではありません。
それでも、毎日のように声をかけてもらい、
一緒に遊ぶうちに、友達がたくさんできました。
いつの間にか、人と話すことが普通になっていたのです。
ただ、このときに引っ込み思案な性格がなくなったわけではありません。
相変わらず、自分から積極的に話しかけることは苦手でした。
それでも、人と話すことへの抵抗は、以前よりずっと小さくなっていました。
この経験から感じるのは、人との関わり方は、自分の性格だけでなく、
周囲の環境によっても変わるということです。
例えば、知らない人が大勢集まる場所では何を話せばよいかわからなくても、
共通の趣味を持つ人たちの集まりなら、自然に会話が生まれることがあります。
読書が好きなら読書会、歴史が好きなら史跡を巡るイベントなど、
興味のある活動に参加してみるのも一つの方法です。
最初から自分が会話の中心になる必要はありません。
誰かの話を聞いたり、質問に答えたりするだけでも、人と関わる経験になります。
また、最初は少人数の集まりを選んでもよいでしょう。
大切なのは、無理に積極的になろうとすることではなく、
今の自分でも自然に人と関われる環境を見つけることです。
環境が変われば、新しい出会いや経験が生まれます。
その経験が、人と関わることへの抵抗を少しずつ小さくしてくれるかもしれません。
② 小さな成功体験を積み、自信を育てる
引っ込み思案で、自分に自信が持てず、
行動する前から「自分には無理かもしれない」と考えてしまうことがあります。
そんなときは、人と話すこと以外で、自信をつける経験を積んでみるのも一つの方法です。
私自身、大きな自信につながった経験があります。
中学2年生のころ、私の成績は学年450人中375番くらいでした。
勉強が得意だったわけではありません。
ところが、あるときから猛烈に勉強するようになったのです。
何がきっかけだったのか、今となってはよく覚えていません。
ただ、とにかく勉強しました。
そして、高校受験を迎えるころには、学年で10番まで成績が上がっていました。
自分でも驚くほどの変化でした。
この経験から得たのは、単に成績がよくなったという結果だけではありません。
「やれば、自分にもできるんだ」
そう思えるようになったことが大きかったのです。
それまで、自分にはできないと思っていたことも、やってみればできるかもしれない。
そんな気持ちが生まれ、人と話すことにも少しずつ自信がついていきました。
もちろん、勉強ができるようになったからといって、
急に積極的な性格になったわけではありません。
ただ、自分自身への見方が少し変わったのだと思います。
ここで大切なのは、自信をつける経験は、
必ずしも苦手なことと同じ分野でなくてもよいということです。
例えば、今まで読めなかった難しい本を一冊読み終える。
続けられなかった運動を一週間続ける。
初めての料理に挑戦してみる。
どれも、人との会話とは直接関係ありません。
それでも、自分で決めたことを実行し、「できた」と感じる経験になります。
最初から大きな目標を立てる必要はありません。
今の自分が少し頑張ればできそうなことを、一つ選んでみる。
そして、実際にやってみる。
うまくいかなければ、方法を変えてもう一度試してもよいでしょう。
そうした経験を重ねることで、
「どうせ自分にはできない」という思い込みが、少しずつ変わることもあります。
まずは、自分の得意なことや興味のあることから、
「自分にもできる」という経験を増やしていく。
それが、新しい一歩を踏み出す自信につながるかもしれません。
③ 不安があっても、まずできる一歩を踏み出す
新しいことに挑戦しようと思っても、
不安が先に立ち、なかなか行動できないことがあります。
そんなときは、最初から大きなことをしようとせず、
今できる一歩だけを考えてみるのも一つの方法です。
私自身、大学時代にそんな経験をしました。
大学に入ってからも、相変わらず引っ込み思案でした。
友達もあまりできず、大学生活そのものも何となく面白くありませんでした。
大学にもあまり行かなくなっていました。
大学2年生のころだったと思います。
「このままでは、ダメなんじゃないか」
そう考えるようになりました。
そこで、これまで経験したことのない世界に飛び込んでみようと思ったのです。
最初に選んだのは、瓦屋のアルバイトでした。
それまで、そうした仕事とはまったく縁がありませんでした。
しかも、私は自分のことを不器用だと思っていました。
そんな自分に、瓦屋の仕事ができるのだろうか。
知らない人たちの中で、うまくやっていけるのだろうか。
不安や怖さでいっぱいでした。
何日か迷いました。
それでも、今の生活をそのまま続けるのか、それとも何かを変えてみるのか。
考えた末に、こう思ったのです。
「とにかく、電話だけでもしてみよう」
電話をかけたからといって、採用されるとは限りません。
断られるかもしれない。
でも、電話をすることなら、今の自分にもできる。
そう考えて、電話をかけました。
それが、新しい経験の始まりでした。
その後、瓦屋や大工などの仕事を経験し、
自動車修理工場でもアルバイトをするようになりました。
自動車修理工場は、お客さんと接する仕事でもあります。
初めて会う人とも話さなければ、仕事になりません。
最初からうまく話せたわけではありませんが、
仕事を続けるうちに、少しずつ人と話すことに慣れていきました。
さらに、もう一つ変わったことがあります。
それまで持っていた、「自分は不器用だ」という思い込みです。
実際にいろいろな仕事を経験してみると、思っていたよりもできることがある。
やってみなければ、わからないことも多い。
そんな経験を通して、自分自身への見方も変わっていきました。
私自身、「自分は不器用だ」と思い込んでいましたが、
実際に経験することで、その見方が変わりました。
自分についての思い込みを見直したい人は、以下の記事も参考にしてみてください。

振り返ってみると、最初の一歩は、ただ電話をかけただけです。
そのとき、将来どんな仕事を経験するのか、
どんな自分になっていくのかなど、考えていませんでした。
ただ、今の環境を少し変えてみようと思ったのです。
引っ込み思案で悩んでいる人も、最初から大きく変わろうとする必要はありません。
例えば、興味のある活動があれば、まず詳しく調べてみる。
参加するか迷っているなら、問い合わせだけしてみる。
話してみたい人がいるなら、まず挨拶をしてみる。
最初の一歩は、それくらいでもよいのです。
大切なのは、不安がなくなるまで待つことではありません。
不安があっても、今の自分にできることを一つやってみる。
もちろん、思い通りにいかないこともあるでしょう。
それでも、実際に行動してみることで、
それまで知らなかった世界が見えてくることがあります。
その経験が、次の一歩につながっていくのだと思います。
不安や迷いが大きく、最初の一歩がなかなか踏み出せないときは、以下の記事も参考にしてみてください。

性格は変わらなくても、行動は変えられる

社会人になってからの私を知る人たちは、
若いころ引っ込み思案だったと聞いたら、驚くかもしれません。
会社では、必要だと思えば自分の意見をはっきり言っていました。
周囲が反対していても、納得できなければ意見を伝える。
やった方がよいと思うことがあれば、自分から動く。
おそらく、周囲の人たちは、
「ズケズケものを言う奴」
「とっとと行動する奴」
そんな印象を持っていたのではないでしょうか。
若いころの私とは、まるで正反対です。
では、引っ込み思案な性格が、すっかり変わったのでしょうか。
そうではないと思います。
今でも、自分の中には引っ込み思案な部分が残っているのかもしれません。
ただ、長い年月の中で、いろいろな人と関わり、
さまざまな仕事に挑戦し、成功も失敗も経験してきました。
その経験を通して、以前ならためらっていたことにも、行動を起こせるようになったのです。
性格が変わったというより、自分にできることが増えた。
そう考える方が、私にはしっくりきます。
引っ込み思案な人でも、必要な場面では自分の意見を言えるようになる。
慎重な人でも、これまで経験したことのない世界へ踏み出せるようになる。
もちろん、すべての場面で積極的になる必要はありません。
静かに過ごしたいときは、静かに過ごせばいい。
大切なのは、引っ込み思案だからという理由だけで、自分の可能性を狭めないことです。
「自分はこういう性格だから、できない」
そう決めつけていたことも、実際にやってみると、案外できるかもしれません。
そして、一つできることが増えれば、次に挑戦できることも増えていきます。
自分の性格を無理に変えようとするのではなく、自分にできることを少しずつ増やしていく。
それが、私自身の経験から感じている、引っ込み思案との付き合い方です。
いつもと違うことを少し試してみたい人は、以下の記事も参考にしてみてください。

まとめ|引っ込み思案でも、一歩を踏み出せる
引っ込み思案でも、自分から行動できるようになるための3つのコツを紹介しました。
- 人と関わりやすい環境に身を置く
自然に会話が生まれる場所を見つけ、人と関わる経験を増やす。 - 小さな成功体験を積み、自信を育てる
自分にもできると感じる経験を、身近なことから積み重ねる。 - 不安があっても、まずできる一歩を踏み出す
最初から結果を求めず、今の自分にできることを一つやってみる。
人は、ちょっとしたきっかけで変わることがあります。
それは、性格が別人のように変わることではなく、
自分にできることが増えることなのかもしれません。
引っ込み思案なところが残っていても、それで構わないと思います。
大切なのは、自分がやってみたいことを、最初から諦めてしまわないことです。
まずは、今の自分にできる一歩を選んでみる。
その小さな行動が、これまで知らなかった自分の可能性に気づくきっかけになるかもしれません。

