難しい本の読み方|内容が理解できないときの3つのステップ

難しい本の読み方|内容が理解できないときの3つのステップ

難しい本を読んでいると、

何度読み返しても意味がわからない文章に出会うことがあります。

一つひとつの言葉は理解できるのに、

著者が何を伝えようとしているのか、うまくつかめない。

そんな経験はないでしょうか。

私も長年読書を続けていますが、

難しい本を読むときには、理解できない箇所に出会うことがあります。

そんなとき、私はあまり立ち止まらず、先へ読み進めます。

なぜなら、一つの文章だけではわからなくても、

本全体を読むことで理解できることがあるからです。

そして、一度最後まで読んだら、

「こんなことを言っているのかな」という自分なりの理解を持って、もう一度最初から読み直します。

この記事では、私が実践している、難しい本を理解するための3つのステップを紹介します。

一度ですべてを理解しようとせず、少しずつ理解を深めるためのヒントになればうれしいです。

目次

難しい本が理解できないのはなぜ?

難しい本が理解できないのはなぜ?

難しい本を読んでいると、

一つの文章が理解できず、何度も同じところを読み返してしまうことがあります。

言葉の意味を調べても、ゆっくり読み直しても、なかなか理解できない。

そんなとき、自分には難しすぎる本なのではないかと感じることもあるでしょう。

もちろん、内容を理解するための前提知識が足りない場合もあります。

しかし、一つの文章がわからないからといって、本全体が理解できないとは限りません。

著者は一冊の本を通して、自分の考えをさまざまな角度から説明しています。

ある章では抽象的だった説明が、別の章の具体例によって理解できることもあります。

つまり、文章の意味は、その一部分だけでなく、

前後の説明や本全体とのつながりの中で見えてくる場合があるのです。

難しい本を理解するには、

一つひとつの文章をその場ですべて理解しようとしないことも大切です。

では、実際にどのように読み進めればよいのでしょうか。


なお、内容が難しいのではなく、集中できずに文章が頭に入ってこない場合もあります。

そんなときの読書環境や読み方の工夫については、以下の記事で紹介しています。

難しい本の読み方|3つのステップ

難しい本を読むとき、私は最初からすべてを理解しようとはしません。

まず最後まで読み、

著者の主張について自分なりの理解を持ったうえで、もう一度読み直します。

具体的には、次の3つのステップです。

① わからない箇所で立ち止まらず、読み進める

難しい本を読んでいると、

一度では理解できない文章に出会うことがあります。

そんなとき、私は同じ文章を何度も読み返すのではなく、いったん先へ進みます。

わからないまま読み飛ばすことに、不安を感じる人もいるかもしれません。

でも、その場では理解できなかったことが、後の説明を読むことでわかる場合もあります。

例えば、ある考え方が抽象的に説明されていても、後の章で具体的な事例が紹介されることがあります。

その事例を読むことで、「先ほどの説明は、こういう意味だったのか」と気づくこともあるでしょう。

また、著者が同じ考え方を別の言葉で説明していることもあります。

最初の表現では理解できなくても、別の説明なら、すんなり頭に入ってくるかもしれません。

私は、読書は人との会話に似ていると思っています。

相手の言葉が一度では理解できなくても、

話を続けるうちに、何を伝えたかったのかわかることがあります。

そこで大切なのは、一つの言葉だけにこだわらず、

相手が全体として何を伝えようとしているのかに耳を傾けることではないでしょうか。

本を読むときも同じです。

一つの文章が理解できなくても、それだけで本を閉じる必要はありません。

わからない箇所があっても、まずは著者の話を聞き続ける。

そんな気持ちで、先へ読み進めてみます。

もちろん、すべての文章を飛ばしてよいわけではありません。

ただ、一度で理解できない箇所に出会ったからといって、そのたびに立ち止まる必要もないのです。

② 読み終えたら、著者の主張を自分なりに捉える

最後まで読み終えたら、一度、本全体を振り返ってみます。

ここで考えたいのは、細かな内容をどこまで覚えているかではありません。

「結局、この本で著者は何を伝えたかったのだろう」

ということです。

難しい本でも、最後まで読んでみると、何となく著者の考えが見えてくることがあります。

「こういう問題について考えているのかな」

「著者が言いたいのは、こんなことかな」

そんな程度でも構いません。

私自身、一度読んだだけで内容を十分に理解できるとは限りません。

それでも、最後まで読めば、自分なりに何かしらの理解は残るものだと感じています。

例えば、具体的な説明の一つひとつは理解できなくても、

著者が何を問題だと考えているのかは、何となくわかることがあります。

あるいは、いくつかの事例を通じて、

著者が繰り返し伝えようとしている考え方が見えてくることもあります。

そのようにして得られた理解を、一度、自分の言葉で捉えてみます。

ただし、きれいに要約する必要はありません。

誰かに説明できるほど、正確に理解していなくてもよいのです。

大切なのは、自分なりに捉えたことを、最初から正しいものだと決めつけないことです。

「おそらく、こういうことなのだろう」

という仮の理解として持っておく。

その理解が正しいかどうかは、まだわかりません。

でも、何も考えずにもう一度読むより、

自分なりの見方を持って読み直す方が、確かめたいことが明確になります。

最初の読書で、著者の主張について一つの仮説を持つ。

それが、次の読書の出発点になります。

③ 仮の理解を持って、最初から読み直す

一度読み終えて、自分なりの理解を持てたら、もう一度最初から読み直します。

ここで私が大切にしているのは、

わからなかった部分だけではなく、本全体を読み直すことです。

なぜなら、理解できなかった文章も、本全体の流れの中にあるからです。

例えば、最初に読んだときには、

何のために紹介されたのかわからなかった事例があったとします。

しかし、著者の主張を意識して読み直すと、

その事例が何を説明するためのものだったのか、見えてくることがあります。

また、最初はそれほど重要だと思わなかった説明が、

実は本全体の主張を支える大切な部分だったと気づく場合もあります。

一つの文章だけを取り出して読み直しても、その意味は十分につかめないかもしれません。

前の章で何が説明され、後の章でどのように話が展開していくのか。

そうしたつながりの中で読み直すからこそ、

最初にはわからなかったことが理解できる場合があるのです。

さらに、読み直す中で、最初に持っていた仮の理解が違っていたと気づくこともあります。

例えば、「著者はAという考え方を支持している」と思っていたのに、

もう一度読むと、実はAの問題点を指摘していたのかもしれません。

それなら、理解を修正すればよいのです。

私は、こうして自分の理解を確かめながら読み直すことに意味があると思っています。

最初の読書では、著者の主張を探しながら読む。

二度目の読書では、自分なりに捉えた主張が本当に合っているのかを確かめながら読む。

同じ本を読んでいても、読み方が少し変わります。

全体を一度読んだからこそ、二度目には部分の意味が見えてくる。

そして、部分への理解が深まることで、本全体の捉え方も変わっていきます。

もちろん、すべての本を二度読む必要はありません。

一度で十分に理解できたなら、それでよいでしょう。

ただ、難しいと感じた本なら、仮の理解を持って、もう一度最初から読んでみる。

それも、理解を深める一つの方法です。


また、再読には、難しい内容を理解することとは別の楽しみ方もあります。

以前読んだ本を時間を置いて読み返すと、今の自分の関心や問いに気づくことがあります。

そんな再読の価値については、以下の記事で紹介しています。

難しい本は、何度読んでも理解できないことがある

難しい本は、何度読んでも理解できないことがある

ここまで、難しい本を全体の文脈から理解するための読み方を紹介してきました。

ただし、どんな本でも、最後まで読んでから読み直せば理解できるわけではありません。

特に、内容を理解するための前提知識が足りない場合は、

何度読み返しても、なかなか理解が進まないことがあります。

例えば、初めて学ぶ分野の専門書を読んでいるときです。

その分野では当たり前のように使われている言葉や考え方も、初めて学ぶ人には馴染みがありません。

そうした知識がないまま読み進めても、著者が何を説明しているのか、つかみにくいことがあります。

そんなときは、無理に同じ本を読み続ける必要はありません。

一度、入門書などに戻って、基礎的な知識を補うのも一つの方法です。

私自身、最近は飛鳥・奈良時代の歴史を学んでいます。

最初から専門書を読むのではなく、

まず入門書で時代の全体像や主要な人物、出来事を把握します。

その後、歴史小説などを通じて当時の人々の暮らしや時代の雰囲気を想像し、

さらに専門書へと読み進めています。

もちろん、歴史小説で描かれた内容と史実は区別して考える必要があります。

それでも、こうして基礎的な知識を積み重ねておくと、

専門書に書かれている内容も理解しやすくなります。


このように、基礎から応用へと学ぶ順番を考えることは、難しい内容を理解するうえでも役立ちます。

学ぶ期間や順番を含めた勉強計画の立て方は、以下の記事で紹介しています。


また、数学や技術書のように、前の内容を理解していなければ、次の内容を理解しにくい本もあります。

そうした本では、わからない箇所を飛ばすより、

いったん立ち止まって考えたり、必要な知識を調べたりする方がよいでしょう。

大切なのは、なぜ理解できないのかによって、読み方を変えることです。

文章の表現や文脈がつかめないのであれば、先へ読み進めることで理解できるかもしれません。

一方、前提となる知識が足りないのであれば、基礎に戻った方が理解は進むでしょう。

難しい本を読むことは、最後まで読み切ることや、何度も読み返すこと自体が目的ではありません。

自分が何を理解できていて、何がまだわからないのか。

そこに目を向けながら、自分に合った読み方を選んでいけばよいのだと思います。

まとめ|難しい本は全体の文脈から理解を深めよう

難しい本を読んでいて、理解できない文章に出会うことはあります。

そんなときは、

一つの文章にこだわりすぎず、まず先へ読み進めてみるのも一つの方法です。

今回は、私が実践している3つのステップを紹介しました。

  1. わからない箇所で立ち止まらず、読み進める
  2. 読み終えたら、著者の主張を自分なりに捉える
  3. 仮の理解を持って、最初から読み直す

一度目の読書で全体像をつかみ、二度目の読書で理解を確かめる。

そうすることで、最初はわからなかった文章も、少しずつ意味が見えてくることがあります。

もちろん、前提知識が足りない場合は、入門書に戻るなど、読み方を変えても構いません。

難しい本も、一度ですべてを理解する必要はありません。

わからない文章に出会ったときは、

そこで立ち止まりすぎず、少し先までページをめくってみてはいかがでしょうか。

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