本を読もうと思ってページを開いたのに、なかなか集中できない。
文字を追っていても、内容が頭に入ってこない。
そんなことはないでしょうか。
私も長年読書を続けていますが、集中できないときはあります。
そんなときは、読書環境を整えたり、メモを取ったり、少し歩いてみたりします。
また、「そもそも、何のためにこの本を読んでいるのだろう」と考えることもあります。
読む目的を思い出すと、
知りたかったことだけでも吸収しようと、自然に頭が動き始めることがあるからです。
ただ、それでも集中できないときは、無理に読み続けません。
そもそも、読書は義務ではないからです。
私は、読書も一つのコミュニケーションだと思っています。
本を通して著者の考えに触れ、自分とは違う見方を知る。
人との会話に似ています。
だから、必要以上に構えることはありません。
この記事では、私が実際に試している、読書に集中できないときの5つの工夫を紹介します。
無理に集中力を高めるのではなく、自分に合った読み方を見つけるヒントになればうれしいです。
読書に集中できないのはなぜ?

本を読んでいても、なかなか集中できない。
そんなとき、まず考えたいのは、何が集中を妨げているのかということです。
読書に集中できない理由は、一つではありません。
例えば、周囲の音が気になったり、机の上にあるものに目が向いたりすることがあります。
また、仕事や生活の中で気掛かりなことがあり、
読書をしていても、つい別のことを考えてしまう場合もあります。
一方で、環境には問題がなくても、文字を追っているだけで内容が頭に入ってこないこともあります。
そんなときは、何を知りたくてその本を読み始めたのかが、曖昧になっているのかもしれません。
私自身も、読書をしていて集中が途切れることはあります。
ただ、そういうときに、無理やり集中しようとはしません。
集中できない理由を考え、今の自分に合った方法を試してみる。
その方が、自然に読書へ戻れることが多いと感じています。
次からは、私が実際に行っている5つの工夫を紹介します。
読書に集中できないときの5つの工夫
読書に集中できないとき、私はいくつかの方法を試しています。
どれも特別なことではありません。
大切なのは、今の自分が集中できない理由に合わせて工夫することです。
① 音や視界など、読書環境を整える
読書に集中できないとき、まず見直すのは周囲の環境です。
私の場合、集中を妨げている原因は、環境にあることが多いと感じています。
例えば、周囲の音が気になったり、
机の上にあるものに目が向いたりすると、読書から意識が離れてしまいます。
そんなときは、できるだけ音を遮断し、机の周りを片づけます。
特に、視界に余計なものが入らないようにすることを意識しています。
読書中にスマホの通知が届けば、どうしても気になります。
そこで、スマホを手の届かない場所に置くのも一つの方法です。
大切なのは、集中力を高めようと頑張る前に、集中を妨げるものを減らすことです。
周囲の環境が落ち着くだけで、自然に本の内容へ意識が向くこともあります。
② 何のために読むのかを思い出す
環境を整えても、文字を追っているだけで内容が頭に入らないことがあります。
そんなとき、私は「そもそも、この本を何のために読み始めたのだろう」と考えます。
例えば、仕事の課題を解決するヒントが欲しかったのか。
知らない歴史について学びたかったのか。
あるいは、ただ著者の考えに触れてみたかったのか。
読む目的を思い出すと、本との向き合い方が少し変わります。
全部を理解しようとしなくても、
自分が知りたかった部分だけは吸収しようと、頭が動き始めることがあるのです。
会社員時代、私は主にビジネス書を読んでいました。
本で学んだ考え方やフレームワークを、実際の仕事で試すこともありました。
そのため、何かヒントになることはないかと考えながら読むことが多かったように思います。
退職後は読書のジャンルが広がり、最近は歴史についてもよく読んでいます。
読む目的は変わっても、何かを知りたい、考えてみたいという気持ちは同じです。
もちろん、すべての本に明確な目的が必要なわけではありません。
小説を楽しんだり、気になる本を何となく開いたりするのも読書です。
ただ、集中できなくなったときには、最初にその本を手に取った理由を思い出してみる。
それだけで、もう一度読み進めるきっかけになることがあります。
③ 読書メモを取りながら読む
もう一つ、私がよく行うのが読書メモを取ることです。
本を読んでいると、いつの間にか文字だけを追ってしまうことがあります。
ページは進んでいるのに、何を読んだのかよく覚えていない。
そんなときは、いったん読む手を止めて、気になったことを書いてみます。
例えば、次のようなことです。
- 著者が伝えようとしていること
- 自分がなるほどと思ったこと
- 疑問に感じたこと
- 自分の経験とつながったこと
きれいにまとめる必要はありません。
一言だけでも十分です。
書き始めると、もう一度内容を確かめたくなることがあります。
「なぜ著者はそう考えたのだろう」
「自分だったらどうするだろう」
そんな問いが浮かぶと、
ただ文章を読むだけだった状態から、自分で考えながら読む状態へ変わっていきます。
私は、読書メモには内容を記録するだけでなく、読書への意識を取り戻す役割もあると感じています。
著者の考えを受け取るだけでなく、それに対して自分がどう考えたのかを書いてみる。
そうすることで、読書がより面白くなることもあります。
読書メモは、集中を取り戻すだけでなく、読んだことを自分の考えにつなげるためにも役立ちます。
以下の記事では、本から得た気づきを日常につなげる方法を紹介しています。

④ 少し歩いて頭を切り替える
それでも集中できないときは、いったん本から離れます。
私がよく行うのは、少し歩くことです。
長い時間でなくても構いません。
立ち上がって体を動かしたり、外の空気を吸いに行ったりします。
同じ場所で本を読み続けていると、頭が疲れてくることもあります。
そんなとき、無理にページをめくるより、少し歩いた方が気分を切り替えられることがあります。
私にとって散歩は、日頃から大切にしている習慣です。
歩いていると、考えていたことが整理されたり、新しいことを思いついたりすることもあります。
読書の途中でも同じです。
本を閉じて少し歩いていると、読んでいた内容を自然と思い返すことがあります。
そして、戻ってから続きを読んでみると、先ほどより内容が頭に入ってくることもあります。
集中できないときは、その場で頑張り続けなくてもよい。
いったん離れてみることも、読書に戻るための工夫です。
歩くことは、読書だけでなく、考えが行き詰まったときにも役立ちます。
以下の記事では、歩くことで思考を切り替えるための工夫を紹介しています。

⑤ それでもダメなら無理に読まない
環境を整えても、読む目的を思い出しても、少し歩いても集中できない。
そんなときは、私は無理に読み続けません。
もしかすると、読書以外に気掛かりなことがあるのかもしれません。
やらなければならない仕事が残っていたり、何か気になる問題を抱えていたり。
そんな状態で本を読もうとしても、意識がそちらへ向いてしまいます。
それなら、先に気掛かりなことを片づけた方がよい場合もあります。
すぐに解決できないことであれば、何が気になっているのかをノートに書き出してみてもよいでしょう。
大切なのは、読書を優先しなければならないと思い込まないことです。
私は読書が好きですし、長年続けています。
それでも、読みたくないときや、今の自分には合わないと感じる本はあります。
そんなときは、いったん本を閉じます。
別の日に読み直してもよいし、違う本を読んでもよい。
その本がどうしても合わなければ、途中で読むのをやめても構わないと思っています。
人との会話でも、相手の話が今の自分には響かないことがありますよね。
本も同じではないでしょうか。
読み終えることにこだわらず、今の自分が関心を持てるものを大切にしたいと思っています。
読書を長く楽しむために大切なこと

私は、読書は著者とのコミュニケーションの一つだと思っています。
本を開けば、
自分とは違う経験をしてきた人や、異なる時代を生きた人の考えに触れることができます。
ときには共感し、ときには「本当にそうだろうか」と疑問を持つこともあります。
人との会話でも、相手の話をすべて理解したり、すべてに納得したりするわけではありませんよね。
読書も同じだと思うのです。
著者の考えをそのまま受け入れる必要はありません。
自分の経験と照らし合わせたり、違う見方を考えたりする。
そんなやり取りに、読書の面白さがあると感じています。
だから、最初から最後まで集中して読まなければならないとも、
必ず読み終えなければならないとも思いません。
気になるところをじっくり読んでもよいし、
今の自分には必要ないと思う部分は軽く読み進めてもよい。
途中で読むのをやめた本でも、
そこから一つでも考えるきっかけを得られたなら、意味のある読書だったのではないでしょうか。
私自身、会社員時代から読書を続けていますが、読む本も、読み方も少しずつ変わってきました。
以前は、仕事に役立つ考え方を得ることが大きな目的でした。
今は、歴史を知ることや、自分とは違う考えに触れることも楽しんでいます。
そのときの関心によって、読みたい本は変わります。
読書を長く続けるために必要なのは、いつも集中して読むことではなく、
そのときの自分に合った距離感で本と付き合うことなのかもしれません。
集中できる日は、じっくり読めばよい。
集中できない日は、読み方を変えてみる。
そんな気軽な付き合い方だからこそ、読書を長く楽しめるのだと思います。
私が25年以上続けてきた朝の読書習慣については、以下の記事で紹介しています。
たくさん読むことより、朝に本を開き、自分の思考を始める時間を大切にしています。

まとめ|集中できない日は、読み方を変えてみる
読書に集中できないとき、無理に読み続ける必要はありません。
集中できない理由は、そのときによって違います。
今回は、私が実際に行っている5つの工夫を紹介しました。
- 音や視界など、読書環境を整える
- 何のために読むのかを思い出す
- 読書メモを取りながら読む
- 少し歩いて頭を切り替える
- それでもダメなら無理に読まない
どれも難しい方法ではありません。
まずは、自分が集中できない理由を考え、できそうなことを一つ試してみてください。
そして、うまくいかなければ、本を閉じても構いません。
読書は、何冊読んだか、何ページ進んだかを競うものではありません。
著者の考えに触れ、そこから自分なりに何かを感じたり、考えたりする。
そんな時間を楽しむことに、読書の価値があると思っています。
本との付き合い方も、自分で選べばよい。
集中できない日があっても、
気にせず、また読みたくなったときに本を開いてみてはいかがでしょうか。

