手書きメモで考えを深める方法|アイデアが生まれる3つの書き方

手書きメモで考えを深める方法|アイデアが生まれる3つの書き方

考えがまとまらないとき、何を使いますか。

スマートフォンのメモ。

パソコン。

あるいはAIとの対話。

今は、考えを整理するための便利な道具がたくさんあります。

それでも私は、じっくり考えたいときには、紙とペンを使うことがあります。

在職中も、プロジェクトで問題を整理したり、新しい企画を考えたりするときには、まずノートを開いていました。

頭の中にあることを書く。

気になる言葉を横に置く。

関係がありそうなら線でつなぐ。

すると、最初はバラバラだった考えの間に、少しずつ関係が見えてきます。

手書きメモの良さは、情報をきれいに記録できることではありません。

書きながら、考えを広げたり、つなげたりできることです。

頭の中だけで考えていると、いくつもの考えが混ざってしまいます。

でも紙に書き出すと、

「自分は何を考えているのか」

「どこがまだ曖昧なのか」

「この考えと、あの考えはつながるのではないか」

と、一歩引いて見られるようになります。

私は、手書きメモを単なる記録ではなく、

思考を動かすための道具

だと考えています。

この記事では、手書きだからこそできる、

考えを広げ、つなぎ、アイデアへ育てていく方法

を紹介します。

難しいノート術は必要ありません。

紙とペンがあれば、すぐに始められます。


考えを広げる前に、まず頭の中を整理したい場合は、思考整理の基本ステップから確認してみてください。

目次

なぜ手書きすると、考えが動くのか

なぜ手書きすると、考えが動くのか

手書きメモの価値は、

頭の中にあるものを、目に見える形にできることです。

そこから、考えを整理したり、つなげたりしやすくなります。

大きく分けると、3つあります。

1.頭の中の考えを外に出せる

考えがまとまらないときは、

頭の中にいくつものことが同時に浮かんでいます。

やること。

気になること。

決めていないこと。

思いついたアイデア。

それらを頭の中だけで扱っていると、同じことを何度も考えたり、一つの考えに引っ張られたりします。

そこで、紙に書き出します。

文章にする必要はありません。

単語や短いフレーズでも十分です。

紙の上に出すだけで、

「自分は何を考えていたのか」

「何がまだ曖昧なのか」

が見えやすくなります。

考えがまとまらないときは、

まず整理しようとするより、

外に出すこと

から始めたほうがうまくいくことがあります。


考えがまとまらないときに、メモで整理する基本的な手順はこちらで紹介しています。

2.全体を一度に眺められる

手書きメモでは、順番どおりに書く必要がありません。

中央にテーマを書く。

右側に原因を書く。

左側に気になることを書く。

下に思いついた案を足す。

自由に置いていけます。

すると、一つひとつの考えだけではなく、

全体の関係

が見えてきます。

たとえば仕事の問題でも、

「原因だと思っていたことが、実は結果だった」

「別々の問題が、同じ原因から起きていた」

と気づくことがあります。

紙に並べてみることで、

頭の中では見えなかった構造が見えてくるのです。

3.考え同士をつなげられる

手書きメモでもう一つ便利なのが、

あとから線を引けること

です。

「これは関係しているかもしれない」

と思ったら、線でつなぐ。

原因と結果。

似ている考え。

反対の考え。

過去の経験と、今考えていること。

こうして関係を書き足していくと、

最初は別々だった考えが、少しずつつながっていきます。

そこから、新しい見方やアイデアが生まれることがあります。

だから私は、

手書きメモは思考を整理する道具であると同時に、

発想を生み出す道具

でもあると思っています。


アイデアそのものを広げる考え方については、こちらの記事でも詳しく紹介しています。

手書きメモで考えを広げる3つの書き方

手書きメモで考えを広げる3つの書き方

手書きメモは、思いついたことを書くだけでも役に立ちます。

でも、少し書き方を意識すると、

考えを広げたり、つなげたりしやすくなります。

1.見開きを広く使う

ノートは、できれば見開きで使います。

理由は、

考えを置く場所を広く取れるからです。

最初からきれいにまとめようとすると、

「どこに何を書くか」

を先に決めたくなります。

でも、考えは最初から整理されているとは限りません。

あとから思いついたことを書く。

別の場所に矢印を伸ばす。

図を加える。

そのための余白を残しておきます。

ノートを文章を書く場所ではなく、

考えを置いておく場所

として使うイメージです。

2.文章ではなくキーワードで書く

長い文章を書かなくても構いません。

たとえば、

「会議が長引いた原因は、事前の論点整理が足りなかった」

と書く代わりに、

会議

論点不明

長引く

くらいでも十分です。

キーワードで書くと、

書くことに意識を取られすぎません。

私は、キーワードを

思考の見出し

のように使っています。

まず一語置く。

そこから、

「なぜだろう」

「他に何があるだろう」

と考えを広げていきます。

3.線や矢印で関係をつなぐ

書いた言葉の中に、

「これはつながっている」

と思うものがあれば、線を引きます。

原因と結果。

似ている考え。

反対の考え。

過去の経験と今の問題。

関係は、あとから見つかることもあります。

最初はバラバラだったメモも、

線を一本引くだけで、

急に意味のまとまりが見えてくることがあります。

ここでも、きれいな図を作る必要はありません。

大切なのは、

考え同士の関係を見つけること

です。

手書きメモは、

完成された答えを書くためのものではありません。

まだ形になっていない考えを、

紙の上で少しずつ育てていくためのものです。

手書きメモは、あとから考えを育てられる

手書きメモは、

書いた瞬間だけ役立つものではありません。

時間をおいて見返すと、

そのときには見えなかったことに気づくことがあります。

以前のメモをぱらぱら眺めていると、

忘れていたアイデア。

途中で止まっていた考え。

今なら違って見える言葉。

そんなものが出てきます。

私自身、数か月前のメモに、

あとから考えを書き足すことがあります。

思考は、一度で完成するものではありません。

そのときは意味が分からなかったことも、

別の経験をしたあとで見ると、

急につながることがあります。

だから、

メモをきれいに完成させようとしなくてもいい。

少し未完成なまま残しておく。

手書きメモは、

答えを保存する場所というより、

考えの途中を残しておく場所

なのだと思います。


書いたものを振り返り、自分の思考や変化を観察するという意味では、日記にも似た役割があります。

私が手書きメモを使い続けている理由

私が手書きメモを使い続けている理由

デジタルツールやAIは、とても便利です。

情報を整理する。

比較する。

別の視点を出してもらう。

こうしたことは、

デジタルやAIのほうが速い場面もあります。

それでも、

自分の中にある考えを広げたいとき、

私は紙とペンを使います。

紙の上なら、

順番を気にせず書けます。

途中で線を引けます。

別の場所に考えを足せます。

まだ説明できないことも、とりあえず置いておけます。

この自由さが、

考え始めるときには使いやすいのです。

私の中では、

デジタルと手書きは、どちらかを選ぶものではありません。

速く整理したいときは、デジタルやAI。
まだ形になっていない考えを、自分の中から出したいときは手書き。

そんなふうに使い分けています。


AIと対話しながら考えを広げたい場合はこちら

道具は、紙とペンで十分

手書きメモに、

特別な道具は必要ありません。

紙とペンがあれば十分です。

私は方眼のノートを使うことが多いです。

図や矢印を書きやすく、

考えを自由に置けるからです。

普段はミドリのMDノートを使うことがあります。

ペンは万年筆を使うこともあります。

理由は単純で、

書くこと自体が楽しいからです。

書くことが少し楽しくなると、

ノートを開くハードルも下がります。

ただし、道具選びに時間をかけすぎる必要はありません。

まずは、手元にある紙とペンで十分です。

1分ワーク|頭の中のテーマを紙に広げてみる

最後に、

1分だけ手書きメモを試してみましょう。

今、少し気になっていることを一つ選びます。

仕事でも、

生活のことでも、

これからやってみたいことでも構いません。

まず、

ノートの中央に、今考えたいテーマを一言で書きます。

次に、

そのテーマから思い浮かぶことを、

周りに3つだけ書きます。

正しいかどうかは考えません。

思いついたことを、そのまま置きます。

最後に、

関係がありそうなものを線でつなぎます。

理由を書いてもいい。

別の言葉を足してもいい。

何もつながらなくても構いません。

このワークの目的は、

答えを出すことではありません。

頭の中にあるものを紙の上に置き、関係を眺めてみること

です。

たった1分でも、

「自分はこんなことを考えていたのか」

と気づくことがあります。

まとめ|手書きメモは「考えるための余白」

手書きメモは、

情報をきれいに残すためだけのものではありません。

書く。
広げる。
つなぐ。
あとから見直す。

その繰り返しの中で、

考えは少しずつ形になっていきます。

紙の上には、

まだ答えになっていない考えも置いておけます。

うまく説明できない違和感も、

途中までのアイデアも、

そのまま残しておけます。

それが、

手書きメモの大きな魅力です。

考えが止まったとき。

新しいアイデアが欲しいとき。

まだ自分でも何を考えているのか分からないとき。

そんなときは、

一度ノートを開いてみてください。

答えを書こうとしなくても大丈夫です。

まず、今ある考えを一つ置く。

そこから、

思考が少しずつ動き始めます。

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