AIで時事問題テスト|ニュースから情報の偏りを可視化する方法

AIで時事問題テスト|ニュースから情報の偏りを可視化する方法

大人になると、

テストを受ける機会はほとんどありません。

資格試験でも受けない限り、

自分の知識を測られることはない。

ニュースは見ている。

新聞も読む。

テレビも1番組くらいは見る。

それでも——

自分が何を「知らないか」を、

正確に把握している人は少ないのではないでしょうか。

最近、私はChatGPTに

時事問題を出題させてみました。

正解率は、思ったより悪くありませんでした。

しかし、それ以上に気づいたことがあります。

知らないニュースがあるのではない。

知らない“分野”がある。

この記事では、

AIを使って時事問題テストを作り、

自分の情報の偏りに気づく方法を紹介します。

【この記事でわかること】

AIで時事問題テストを作り、自分の情報の偏りと関心のクセに気づく方法

目次

大人は、ほとんどテストを受けなくなる

大人はテストを受けなくなる

学生の頃は、定期的にテストがありました。

理解しているつもりでも、

点数という形で現実を突きつけられる。

知らないことは、はっきり「間違い」として示されました。

しかし大人になると、その機会はほとんどありません。

資格試験でも受けない限り、

自分の知識が測定されることはない。

ニュースは見ている。

記事も読んでいる。

でも、それがどれだけ「身についているか」を

確認する場面はほぼないのです。


「知っている気になっている」状態

情報は毎日流れてきます。

スマートフォンを開けば、

国内ニュース、経済、国際情勢、科学、文化……。

しかし、受け取っている情報は

自分の関心に引き寄せられています。

政治は読むけれど、科学は流す。

経済は追うけれど、国際は浅い。

その偏りは、意識しない限り気づきません。

テストがない世界では、

「知っている気になっている」状態が続きます。


測定されない知識は、曖昧なまま残る

点数が目的ではありません。

目的は、「自分の輪郭を知ること」です。

どの分野が強いのか。

どの分野を無意識に避けているのか。

測定しない限り、それは見えません。

大人にこそ、

たまにテストが必要なのかもしれません。

ChatGPTで時事問題テストを作る方法

AIが出題する

方法は、とてもシンプルです。

ChatGPTに、

「時事問題を作ってください」と頼むだけ。

しかし、少し工夫すると

より意味のあるテストになります。


時事問題テスト:基本のプロンプト

まずは、バランスを指定します。

たとえば、こんな依頼です。

最近1週間の国内外の重要ニュースから、
穴埋め問題を10問作成してください。
分野は政治・経済・国際・科学をバランスよく含めてください。
正解と簡単な解説もつけてください。

これだけで、十分実用的な問題が出てきます。

形式は、

  • 穴埋め問題
  • 四択問題
  • 記述式

どれでも可能です。


少しだけ“知的”にする工夫

ただ出題するだけでは、もったいない。

次の一文を加えると、質が上がります。

私の関心分野に偏らないようにしてください。

あるいは、

私があまり触れていない可能性がある分野も含めてください。

AIは、こちらの意図を汲み取ってくれます。


正解率よりも大事なこと

重要なのは、点数ではありません。

どの分野で間違えたか。

そこに意味があります。

  • 経済は強いが科学が弱い
  • 国内は追えているが国際が浅い
  • 政治は知っているが技術ニュースは空白

間違いは、

「知らないニュース」ではなく

「知らない分野」を教えてくれます。

ここに、この実験の価値があります。


AIは答えを出す道具ではなく、思考を映す鏡です。
自分の前提を可視化する実践はこちら。

正解率よりも大事なこと

偏りに気づく

テストをやってみると、

つい正解率に目がいきます。

何問合っていたか。

どれだけ覚えていたか。

しかし、この実験の目的は

点数ではありません。

本当に見たいのは、

どの分野を取りこぼしているかです。


「知らないニュース」より「知らない分野」

一つ二つ知らないニュースがあるのは当然です。

問題は、

ある分野がごっそり空白になっていることです。

たとえば、

  • 科学技術の問題だけ極端に弱い
  • 国際情勢の問いで迷う
  • 経済ニュースは強いが、社会問題は曖昧

これは能力の差ではありません。

関心の偏りです。

私は、科学分野の問題で手が止まったとき、少しだけ苦笑いしました。

元エンジニアでも、関心は静かに偏っていくのです。


情報は、選んでいるつもりがなくても偏る

私たちは、意識しなくても

自分の関心に近い情報を選んでいます。

ニュースアプリのアルゴリズム。

SNSのタイムライン。

自分がクリックした履歴。

気づかないうちに、

見たい世界だけが集まってきます。

だからこそ、

バランスを指定したテストは意味があります。

自分では選ばない分野が、

問題として目の前に現れるからです。


情報を減らすことも大切ですが、
いまの自分のバランスを測ることも同じくらい重要です。


偏りに気づくことが、知的態度

知らないことを責める必要はありません。

むしろ、

「ここは弱いな」

と静かに認識できることが、知的態度です。

情報過多の時代に必要なのは、

すべてを知ることではありません。

自分がどこに立っているかを知ること

テストは、

その位置を測るための道具になります。


私たちは、無意識の前提のもとでニュースを読んでいます。
前提を疑う視点については、こちらの記事でも詳しく書いています。

時事問題テストの活用法

一度やって終わりでは、

この実験はもったいない。

少し工夫するだけで、

思考の習慣になります。


① 月に一度、定点観測する

おすすめは、月1回。

毎月同じ形式で出題してもらう。

すると、

  • 科学分野が徐々に改善している
  • 国際問題が相変わらず弱い
  • 経済は安定している

といった傾向が見えてきます。

これは、

「情報の健康診断」のようなものです。


② 分野別テストをやってみる

気になった分野だけ、

集中的に出題させるのも有効です。

たとえば、

最近の科学技術ニュースから10問出題してください。

すると、自分がどれだけ追えていないかが明確になります。

弱点は、

避けるほど固定化します。

あえて向き合うことで、

視野は少し広がります。


③ 家族やチームでやると面白い

これも意外と盛り上がります。

家族でやれば、

「こんなニュース知らなかったの?」

と視点の違いが見えます。

チームでやれば、

  • 経済に強い人
  • 国際情勢に詳しい人
  • 科学に敏感な人

自然な役割分担が見えてきます。

時事問題は、

単なる知識テストではなく、

関心のマッピングになります。


④ 正解より「気づき」をメモする

最後に、これが一番大事です。

間違えた問題を、

  • なぜ知らなかったのか
  • なぜ関心が向かなかったのか

と一言メモしてみる。

そこに、自分の情報習慣が現れます。


情報もまた、構造で捉えると見え方が変わります。
構造で考える力についてはこちら。

1分ワーク|まずは3問だけ、やってみる

難しい問題は必要ありません。

ChatGPTに、こう聞いてみてください。

最近1週間の国内ニュースから、
一般ニュースレベルの穴埋め問題を3問出してください。
難しすぎない内容にしてください。

すると、たとえばこんな問題が出ます。


① 政府は、物価高対策として(   )支援策を発表しました。

② 今年の夏は、全国的に(   )傾向が予想されています。

③ 国内で開催予定の大きな国際イベントは(   )です。


完璧に答えられなくて大丈夫です。

大切なのは、

  • すぐ答えられた
  • 見た気はするけれど思い出せない
  • まったく知らなかった

どれに当てはまるかを感じることです。

もし迷った問題があれば、

それは「情報の空白」かもしれません。

最後に、1行だけメモしてみてください。

私は、〇〇分野をあまり追っていない。

それだけで、

ニュースの見え方は少し変わります。


自分の立ち位置を知ることは、内省の入り口でもあります。
内省力を鍛える方法はこちら。

まとめ|点数ではなく、自分の“位置”を知る

時事問題テストの目的は、

高得点を取ることではありません。

すべてのニュースを追いかけることでもない。

本当に知りたいのは、

自分がどこに立っているか、です。

どの分野に強く、

どの分野を無意識に避けているのか。

情報過多の時代に必要なのは、

量ではなく、バランス。

AIに問題を出してもらうことは、

知識を競うことではなく、

自分の情報の偏りを静かに可視化することです。

知らないことがあるのは普通です。

でも、

どこが空白かを知っている人は、少し強いです。


行動の一言

今週、3問だけ。

ChatGPTに時事問題を出してもらい、

「自分の空白」を1つ見つけてみてください。

それだけで、ニュースの見え方は変わります。

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