気がつくと、1週間が終わっています。
特別に忙しかったわけでもない。
大きな問題があったわけでもない。
けれど、何かが変わった感覚もない。
悪くはない。
でも、積み上がっている感じもしない。
そんな週を、何度も繰り返していることに気づきました。
「何かやらなければ」と思うことはあります。
本も読んでいるし、情報にも触れている。
でも、そう思うほど、実際には何も始まらない。
1日は短い。
1ヶ月は長い。
でも1週間は、ちょうど“惰性のまま過ぎていく”長さなのかもしれません。
そこで私は、少しだけ発想を変えてみることにしました。
自分でテーマを決めるのではなく、
AIに聞いてみる。
ChatGPTに、こう頼んだのです。
今週、私が試したら良い小さな実験を提案してください。
意志ではなく、実験。
目標ではなく、試してみること。
そんな1週間を、始めてみることにしました。
【この記事でわかること】
AIに「今週の実験」を提案してもらい、惰性の1週間を“試行の1週間”に変える具体的な方法がわかります。
なぜ週は惰性のまま終わってしまうのか

整っているからこそ、変えなくなる
週が惰性になるのは、忙しいからではありません。
むしろ、ある程度は整っているからです。
仕事も生活も大きく崩れていない。
トラブルも少ない。
やるべきことは、だいたいこなしている。
だからこそ、「あえて何かを変える理由」が見つかりにくいのです。
危機があれば、人は動きます。
でも安定していると、わざわざ負荷をかけようとは思わない。
その結果、1週間は“問題なく”終わります。
悪くはない。
けれど、何かが積み上がった感覚もない。
テーマがないと、人は動きにくい
本当は、何か始めたいと思っている。
本も読んでいるし、情報にも触れている。
刺激がないわけではありません。
けれど、「今週はこれを試してみよう」というテーマがないまま、日々は流れていきます。
人は、やる気がないから止まるのではありません。
“選ばないまま”だから止まるのだと思います。
何を変えるのか。
何を試すのか。
どこに少しだけ刺激を入れるのか。
それを自分で決めるのは、思っている以上にエネルギーが要ります。
正解を探し始めてしまうからです。
「意味があるのか」
「続くのか」
「役に立つのか」
そう考え始めると、動きは止まります。
正解ではなく「実験」にすれば軽くなる
そこで、発想を少しだけ変えてみました。
正解を決めるのではなく、
まずは“実験”としてやってみる。
成果を出すのではなく、
試してみる。
意味を保証するのではなく、
小さな変化を観察する。
実験であれば、失敗はありません。
合わなければやめればいい。
この「軽さ」が、惰性を破る鍵なのではないかと思いました。
だから私は、自分で完璧なテーマを決めるのではなく、
まずは候補を外からもらうことにしました。
その相手が、AIだったのです。
AIに「今週の実験」を提案してもらった
ChatGPTにこう頼んでみた
私はChatGPTに、シンプルにこうお願いしました。
今週、私が試すと良い「小さな実験」を3つ提案してください。
条件:
・お金はかからない
・1日10分以内
・少しだけ視点が変わるもの
自分でテーマを考えようとすると、つい大きなことを考えてしまいます。
でも今回は、「小さく」「軽く」「すぐできる」に限定しました。
返ってきた提案は、どれもささやかなものでした。
たとえば、
- 朝の最初の5分はスマホを見ない
- 1日1回、誰かに感謝を言葉にする
- その日の違和感を1行だけ書く
正直に言えば、「これで何が変わるのだろう」と思ったものもあります。
でも同時に、少しだけ引っかかる提案がありました。
なぜ「違和感を書く」を選んだのか
その中から、私が選んだのは
「その日の違和感を1行書く」
という実験でした。
理由は単純です。
少し面倒そうだったから。
違和感は、口にすることはあっても、
わざわざ書き留めることはあまりありません。
書くとなると、その場でメモを取らなければならない。
後で思い出そうとしても、意外と忘れてしまう。
でも、だからこそ意味があるのではないか、と感じました。
違和感は、その瞬間は小さくても、
放置すると消えてしまいます。
けれど、残せばどうなるのか。
あとで読み返したら、何か見えてくるのではないか。
ビジネスにも使えるかもしれない。
自己分析にもつながるかもしれない。
そんな予感がありました。
実験にした瞬間、気持ちは軽くなった
ここで重要だったのは、
「習慣にしよう」とは思わなかったことです。
あくまで1週間の実験。
続かなければ、それでいい。
合わなければ、やめればいい。
目標ではなく、観察。
改善ではなく、記録。
そう考えた瞬間、
少しだけ気持ちが軽くなりました。
こうして私は、1週間の「違和感ログ」を始めてみることにしました。
すぐ反応せず、一度書いてみる。
その発想は、こちらの記事とも通じています。

1週間やってみたら、世界の見え方が少し変わった

小さな「なぜ?」を、その場で書き留める
最初の数日は、正直に言えば、何を書けばいいのか迷いました。
けれど意識してみると、日常には小さな「なぜ?」がいくつも浮かんできます。
たとえば、こんな違和感です。
- こんなにAIも進化しているのに、昨日聞いた天気予報と今日の天気は違うのはなぜ?
- ニュースを見ていて、「なぜこの順番で流れるのだろう」と感じる。
- なぜ私のSNSには、似たような情報ばかり流れてくるのだろう。
- 新聞のこの店の広告チラシが、なぜ週の半ばに入っているのだろう。
- 毎日ほぼ同じ時間に歩いているのに、誰にも会わない日があるのはなぜ?
- 『論語』を何度も読んでいるのに、毎回引っかかる箇所が違うのはなぜ?
どれも、大きな問題ではありません。
でも確かに、「何か」が引っかかっている。
それを、その場で一行だけ書き留めました。
違和感は、世界の“前提”を照らしている
書いてみて気づいたのは、
違和感は出来事そのものではなく、「前提」に反応しているということでした。
天気予報に感じた違和感は、
「予測は正確であるべき」という無意識の前提かもしれません。
ニュースの順番に感じる違和感は、
「重要なものから並ぶはず」という思い込みかもしれません。
SNSの情報の偏りに感じる違和感は、
アルゴリズムの存在を知っていながら、どこかで“公平さ”を期待している自分かもしれません。
違和感を書くだけで、
世界の構造が少しだけ見えてくる。
そんな感覚がありました。
読むたびに違う場所が引っかかる理由
特に印象的だったのは、『論語』の違和感でした。
もう5回は通読しています。
それでも、引っかかる文が毎回違う。
「なぜだろう」と書いたとき、
答えは単純でした。
変わっているのは本ではなく、自分なのだと。
その日の関心、
その時の課題、
いま抱えている問い。
それらによって、引っかかる場所は変わる。
違和感は、世界の変化だけでなく、
自分の変化も教えてくれているのだと気づきました。
素材が少しずつ溜まっていく
1週間分の違和感を読み返してみると、
そこには“問いの種”が並んでいました。
AIの進化と予測の限界。
情報の並び順の意図。
アルゴリズムと個人の視野。
時間帯と人の行動パターン。
同じ古典でも変わる自分の受け取り方。
どれも、そのまま深掘りすれば記事になります。
あるいは、ビジネスの仮説にもなり得る。
違和感は、その瞬間は小さな疑問です。
けれど、書き残すことで
「後から効く素材」に変わっていく。
1週間を終えたとき、
少なくとも“何も積み上がらなかった週”ではありませんでした。
違和感そのものを深く考えたい方は、こちらの記事で詳しく書いています。

AIは「答え」を出す存在ではなく、“きっかけ装置”である

決めるのが重いなら、まずは提案してもらう
今回の実験で改めて感じたのは、
AIは答えを出す存在ではない、ということです。
「今週の実験を提案して」と頼んだとき、
AIは人生を変えるようなテーマを出してきたわけではありません。
どれも、小さくて、地味な提案でした。
でも、それでよかったのです。
重要なのは、“完璧なテーマ”ではありません。
選び始めるきっかけが生まれたこと。
自分でゼロから考えようとすると重くなる。
でも候補があれば、そこから選べる。
AIは、決断を奪う存在ではなく、
決断を軽くする存在なのだと感じました。
実験という発想が、週を動かす
目標にすると、重くなります。
成果を出そうとすると、続かなくなります。
でも「実験」ならどうでしょうか。
合わなければやめればいい。
結果が出なくても観察になる。
成功も失敗も、ただのデータ。
この軽さが、惰性を止めるのだと思います。
今回の違和感ログも、
続けなければいけない習慣ではありません。
1週間やってみた。
そこで得たものを観察した。
それだけです。
けれど、その1週間には確かにテーマがありました。
週にひとつ、刺激を入れるという考え方
大きく人生を変えようとしなくてもいい。
でも、週にひとつだけ
“意図的な刺激”を入れる。
それだけで、時間の質は変わります。
AIは、その刺激の候補を出してくれる装置。
ハンドルを握るのは自分。
選ぶのも自分。
やめるのも自分。
だからこそ、依存にはならない。
むしろ、自分の感度を上げる道具になる。
今週は「違和感を書く」でした。
来週は、まったく違うテーマかもしれません。
でも少なくとも、
“何も決めないまま過ぎる1週間”ではなくなりました。
それだけでも、この実験は価値があったと思います。
1分ワーク|今週の実験をAIに聞いてみる
難しく考える必要はありません。
まずは、AIにこう聞いてみてください。
今週、私が試すと良い「小さな実験」を3つ提案してください。
条件:
・お金はかからない
・1日10分以内
・少しだけ視点が変わるもの
出てきた提案の中から、
ひとつだけ選ぶ。
「続きそうなもの」ではなく、
少しだけ引っかかるものを。
そして、1週間だけやってみる。
合わなければ、やめればいい。
でも、何も選ばないよりは、確実に何かが動きます。
「小さな挑戦を習慣にする」という考え方は、こちらの記事でも詳しく紹介しています。

まとめ|惰性を止めるのは、やる気ではなく“テーマ”
1週間は、放っておくとあっという間に過ぎます。
特別に悪いわけでもない。
でも、特別に変わるわけでもない。
惰性を止めるのに必要なのは、
強い意志ではありません。
「今週は、これを試す」
という、小さなテーマです。
今回の私の実験は、違和感を書くことでした。
それは、世界の構造を見るきっかけになり、
自分の前提を知る手がかりになりました。
来週は、また違うテーマになるかもしれません。
でも、ひとつだけ確かなのは、
“実験のある週”は、何もない週よりも、少しだけ濃い。
今週、あなたは何を試しますか。
まずは、AIに聞いてみませんか。

