努力は根性じゃない|「仕組み」で考える努力の正体

努力は根性じゃない|「仕組み」で考える努力の正体

「もっと努力しないとダメだ」

そう言われると、どこか息苦しくなりませんか。

私はこれまで、

「努力しよう」と思って何かを続けた記憶が、ほとんどありません。

それでも、新しいことは学び続けてきました。

仕事でも、読書でも、AIでも。

では、私は努力していたのか。

それとも、努力とはまったく別の何かだったのか。

そんな問いを確かめたくて手に取ったのが、

努力は仕組み化できる』山根承子(著)でした。


このブログではこれまでも、
「頑張り続ける」こととは違う視点で、
思考や習慣を見直す記事を書いてきました。

目次

努力とは「頑張ること」ではなかった

努力とは「頑張ること」ではなかった

「努力」と聞くと、

多くの人はまず「歯を食いしばって頑張ること」を思い浮かべるのではないでしょうか。

長時間やること。

苦しいのを我慢すること。

できれば避けたいけれど、やらなければならないこと。

私自身も、どこかでそんなイメージを持っていました。

ところが、『努力は仕組み化できる』の中で示される努力の定義は、まったく違います。

努力とは
「今から死ぬまでの幸福(紅葉)の合計値を最大化する行為」

一瞬、少し抽象的に感じるかもしれません。

ですが、読み進めるうちに、この定義がとても実践的なものだとわかってきます。

ここで言われている努力とは、

「根性」や「我慢」ではありません。

どんな選択をし、それをどう実行するか。

その積み重ね全体を指しています。

つまり、

  • 何を選ぶか
  • どこに時間を使うか
  • どんな行動を、どんな頻度で行うか

これらを考え、実行し続けること自体が「努力」だ、というわけです。

この定義を知ったとき、

私は少し肩の力が抜けました。

努力とは、

自分を追い込むことでも、

無理をすることでもない。

人生の中で、より良い選択と実行を重ねていくこと。

そう考えると、「努力」という言葉の印象が、

ずいぶん静かで、現実的なものに変わってきます。

努力を「仕組み」にする4つの方法

本書では、努力を根性論から切り離し、

**誰でも再現できる「仕組み」**として整理しています。

紹介されているのは、次の4つです。

① 目標設定とフィードバック ― 進む方向を決め、ズレを直す

ここで言う目標は、

「達成しなければならない理想像」ではありません。

大切なのは、

いま自分がどこに向かっているのかを確認するための基準として置くこと。

実際、私自身も

何かを始めるときに

「とりあえずここまでやってみよう」

という仮の目標を置くことがほとんどです。

やってみて違和感があれば修正する。

続かなければやり方を変える。

この小さな確認と調整こそが、

努力を消耗させないポイントなのだと、本を読んであらためて感じました。


② フィードフォワード(コミットメント)― 過去ではなく、次の一手を見る

フィードバックが「振り返り」だとしたら、

フィードフォワードは未来に向けた約束です。

  • 次はいつやるか
  • どこまでやるか
  • どんな形で続けるか

私の場合、

「毎日必ずやる」と決めることは、ほとんどありません。

代わりに、

「次はこの形でやってみよう」

と軽く決めることが多い。

失敗を反省するより、

次の行動を具体化する

この考え方は、仕事でも学びでも、ずっと自然にやってきたことでした。


③ 努力の自動化(習慣にする)― 意志を使わない仕組み

努力を続ける最大の敵は、

「やるかどうかを毎回考えてしまうこと」かもしれません。

だからこそ、本書でも強調されているのが

努力の自動化=習慣化です。

私自身、

読書やメモ、学び直しについて

「今日はやる気があるからやる」

という感覚は、ほとんどありません。

やる時間帯や流れが、

すでに生活の中に組み込まれている。

考えなくても、自然にやっている。

たとえば私は、

午前のゴールドタイムは、読書や執筆など、思考を伴うことに使うと決めています。

特別な気合は必要なく、

その時間帯になれば、自然と手が動く。

それが「努力している感覚がない」理由のひとつです。

振り返ると、

これが「努力している感覚がない」一番の理由だったように思います。


④ 納得できる理由を持つ ― なぜ、それをやるのか

最後に挙げられているのが、

「教育の力」、言い換えれば

自分自身が納得しているかどうかです。

  • なぜ必要なのか
  • やることで何が変わるのか

ここが曖昧なままだと、

どんな仕組みも長続きしません。

私の場合、

楽しくないこと、意味を感じられないことは、

無理に続けません。

やめるか、

やり方を変えるか、

別の方法を探します。

それは逃げではなく、

より良い努力の設計なのだと、

この本を読んで腑に落ちました。


この4つを並べてみると、

努力とは「自分を追い込む技術」ではなく、

自分が自然に動ける環境を整える技術だとわかります。


努力を仕組みに落とす、という考え方は、
習慣の作り方とも深くつながっています。


次の章では、

「私は努力をしているつもりがなかった」という

少し個人的な話から、

この仕組みがどう日常に現れていたのかを掘り下げていきます。

私は「努力しているつもり」がなかった

私は「努力しているつもり」がなかった

正直に言うと、

私はこれまで「努力している」と思って何かに取り組んだことが、ほとんどありません。

新しいことを始めるなら、学ぶ。

できないなら、調べる。

うまくいかなければ、やり方を変える。

それは私にとって、

特別な行為ではなく、ごく自然な流れでした。

だから、「努力していますか?」と聞かれると、

少し答えに困ってしまう。

していないわけではないけれど、

している感覚もない。

『努力は仕組み化できる』を読みながら、

ふと、こんな問いが浮かびました。

もしかすると私は、
「努力」を別の言葉で捉えていただけなのではないか?

本書で語られている努力は、

  • 目標を仮置きし
  • 次の行動を決め
  • 習慣に落とし
  • その意味に納得する

という、ごく冷静で、静かなプロセスです。

こうして並べてみると、

私はこれらを「努力」とは呼ばずに、

当たり前のこととしてやってきただけなのかもしれません。

ここで、あなたにも問いを投げてみたいと思います。

  • あなたは今、
    「努力しなきゃ」と自分に言い聞かせていることはありませんか?
  • それは本当に、
    苦しさを伴わなければできないことでしょうか?
  • もし「努力」という言葉を使わずに説明するとしたら、
    それはどんな行動の積み重ねでしょうか?

「自分はどう考えてきたのか」を振り返ること自体が、
思考の整理につながることもあります。


もしかすると、

あなたもすでに何かを「努力せずに」続けているかもしれません。

  • 気づいたらやっていること
  • 考えなくても手が動くこと
  • やらない方が落ち着かないこと

それは本当に「努力ができていない状態」でしょうか。

それとも、

努力を努力と感じなくなる仕組みが、

すでにできあがっている状態でしょうか。

努力をしているかどうかよりも、

どんな選択を繰り返しているか。

どんな行動が、生活の中に残っているか。

そう考えると、

「努力していない自分」を責める必要は、

案外どこにもないのかもしれません。

努力を続けられた理由は「楽しさ」だった

努力を続けられた理由は「楽しさ」だった

ここまで振り返ってみて、

私が何かを続けられてきた一番の理由は、

結局のところ「努力」ではなく、楽しさだったのだと思います。

本書でも、

努力を長く続けるために欠かせない要素として

内発的動機づけが挙げられています。

誰かに評価されるからでも、

やらされているからでもなく、

自分の内側から自然に湧いてくる動機

私の場合、

  • 知らなかったことがわかる
  • 考えが少し整理される
  • 昨日より視界が開ける

そうした感覚そのものが、楽しかった。

だから続いた。

それだけのことだったように思います。

ここで、あらためて問いを置いてみたいと思います。

  • あなたが今「努力しなければ」と思っていることは、
    本当に楽しいでしょうか?
  • もし楽しくないとしたら、
    それは「自分がダメ」だからでしょうか?
  • それとも、やり方や環境が合っていないだけでしょうか?

私自身、

楽しく感じられなくなったことは、無理に続けません。

やめる。

距離を置く。

別の方法を探す。

それは逃げではなく、

努力の設計を見直す行為だと考えています。

努力を続けることよりも、

「どんな形なら自然に続くか」を考える。

楽しさは、

自分を甘やかすための言い訳ではありません。

努力を長期で成立させるための、極めて現実的な条件です。

もし今、

「続かない自分」を責めているとしたら、

一度、努力の量ではなく、

楽しさの設計を見直してみてもいいのかもしれません。


楽しさを基準に行動を選ぶことは、
決して逃げではありません。

🕰 1分ワーク|あなたの「努力」を仕組みとして見直す

この記事を読んで、

「努力」という言葉に、少し違和感が生まれたかもしれません。

ここで1分だけ、立ち止まって考えてみてください。

紙でも、メモアプリでも、頭の中でも構いません。

✍️ ワーク

次の3つの問いに、短く答えてみましょう。

  1. 最近、あまり「努力している」と感じずに続いていることは何ですか?
    (例:調べる、読む、考える、書く、試す など)
  2. それは、なぜ続いていると思いますか?
    ・楽しい
    ・考えなくてもできる
    ・生活の流れに組み込まれている
    ・やらないと気持ち悪い
    など、理由を一言で。
  3. 逆に、「努力しなきゃ」と思っているのに続かないことは何ですか?
    その理由は、
    根性不足 でしょうか。
    それとも 仕組みややり方 の問題でしょうか。

💡 ワークのポイント

  • うまく書こうとしなくて大丈夫です
  • 答えが出なくてもOKです
  • 考え始めた時点で、このワークは終わっています

努力は、気合で増やすものではありません。

気づいた行動を、どう残すか。

続かない行動を、どう設計し直すか。

その視点を持てただけで、

努力はもう「仕組み」として動き始めています。

努力は「自分を追い込むこと」ではなかった

『努力は仕組み化できる』を読み終えて、

私の中で「努力」という言葉の意味は、かなり変わりました。

努力とは、

根性でも、我慢でも、自己否定でもない。

それは、

  • どんな選択をするか
  • どんな行動を繰り返すか
  • それが自然に続く形になっているか

を、静かに設計していく行為でした。

もし今、あなたが

「努力が足りないのではないか」

「自分は続かない人間なのではないか」

と感じているなら、少し立ち止まって考えてみてほしいのです。

  • それは本当に、努力の問題でしょうか?
  • 仕組みや環境が合っていないだけではないでしょうか?
  • 楽しさが入り込む余地は、どこかにないでしょうか?

努力は、無理を続けた人が勝つゲームではありません。

続けられる形を見つけた人が、結果的に遠くまで行ける。

私はこれまで、

努力をしているつもりはありませんでした。

けれど、選び、学び、続けてきた。

それが「努力」と呼ばれるのだとしたら、

努力はもっと静かで、もっと個人的で、

もっと自由なものなのだと思います。

今日ひとつだけ、問いを残して終わります。

あなたが今「努力しなきゃ」と思っていることは、
どんな形なら、少し楽に続けられそうでしょうか?

答えは、急がなくて大丈夫です。

考え始めた時点で、

もう努力は「仕組み」として動き出しています。

今日は何かを変えなくても構いません。

ただ、自分の「続いている行動」を一つ、

思い出してみてください。


努力の捉え方を変えたあと、
次に考えたいのは「何を続け、何を手放すか」です。

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