誰かが敷いたレールの上を走っていれば
人生はなんとかなる──
そんな時代は、もう終わりました。
部署も、肩書きも、会社の寿命も。
どれも未来を保証してくれない。
では、私たちはどう生きるのか?
馬渕俊介さんの『道をつくる』は、
自分の意思で環境を選び、道を切り拓く力を教えてくれます。
著者は転職を重ねながら、
自分を磨く環境を“自分で”選んできた。
私は同じ会社にいながら、
分野の違う環境を“自分で”選んできた。
正解のない時代に必要なのは、
「環境を選ぶ」という意思決定。
本書から学べるのは、
未来を他人任せにせず、
自分の一歩で道をつくり直す視点です。
“正解なき時代”に必要なのは「自分で決める力」

「自分で作り、自分で切り開く、自分だけの人生を生きよう」
未来は、誰も保証してくれない
かつては「正しいルート」が存在しました。
良い大学、良い会社、終身雇用。
努力すれば報われ、ルールに従えば安全だった。
しかし、
その「成功方程式」はすでに崩れています。
- 産業の寿命は短くなり
- キャリアの前提は絶えず書き換わり
- 組織も永続を保証できない
外側のシステムに未来を預けられない時代です。
決断が先、確信はあと
迷うことは悪ではありません。
むしろ迷いこそが、
「自分で決めようとしている証拠」。
馬渕さんは、
完璧に準備が整う前に踏み出しました。
結果が見えなくても、決断が未来をつくると信じて。
情報が揃ってから決めるのではなく、
決めた先で情報が集まり始める。
行動が先。
そしてその一歩に、未来がついてきます。
“自分の意思”が道になる
行動を止めるのは、間違いへの恐れです。
しかし、何も選ばないことこそが、
最も大きなリスクになる。
- 未完成で踏み出す
- 小さくても前へ進む
- 自分の基準で方向を選ぶ
その選択こそが、
「道なき道」を道にしていく力なのだと思います。
自己効力感が育つと、「自分で決められる力」はさらに強くなります。

能力は「環境が磨く」──だから、自分で選ぶ
能力は、環境の中でしか育たない
スキルを学ぶことはできます。
でも、能力が鍛えられるのは実戦の中です。
馬渕さんは転職を通じて、
自分が成長できる場所を選び続けました。
私は同じ会社にいながら、
違う景色が見える環境を、自分の意思で選んできました。
「次に磨きたい力」を基準に選ぶ
私が環境を変えるとき、いつも心の奥にあるのは
「次は、この力を伸ばしたい」という感覚でした。
その選択が、他人には不可解に見えても、
自分の未来には必要だった。
- 第1の環境
答えのない現場で、独力で問題を解く
→ 問題解決力が磨かれた - 第2の環境
未来を描き、人を導く
→ 戦略的思考とカリスマ性が鍛えられた - 第3の環境
チームの力を引き出し成果につなげる
→ 協調的リーダーシップが育った
どの環境も、
自分が成長できる場所かどうかが判断基準でした。
環境を変えるたび、未来が変わる
環境を変えるのは怖い。
居心地の良い場所に留まる方が楽です。
でも、挑戦した場所ほど、
学びの密度が高いことを私は知っています。
自分の未来を変える最短の方法は、
自分が磨かれる環境を選ぶこと。
与えられたレールの上を走るのではなく、
自分で分岐をつくりながら進む。
それが、
レールなき時代に「能力」を育てる生き方なのだと思います。

“没頭できる対象”が人生を前へ押し出す

評価ではなく、心の衝動を信じる
キャリアの分岐点では、
つい“正しい道”を選びたくなります。
- 周囲が認めてくれる道
- 安定しているといわれる道
- 褒められる道
でもそれは、
心が望む道とは限らない。
馬渕さんは、
周囲の期待より 内側の熱を選び続けました。
“夢中になれること”は、未来の羅針盤
振り返ると、
私が環境を選んだ基準も同じでした。
「これをもっと深めたい」
「ここなら、もっと成長できる」
外側の評価ではなく、
内側から湧いてくる衝動が、次の一歩を決めていた。
人から見れば回り道でも、
私はその道が 自分の未来につながる延長線だと思えたのです。
人生の方向は、心が動いた瞬間に決まる
本書は、何度も問いかけてきます。
何に没頭しているとき、あなたは一番生きていると感じるのか?
その問いに正面から向き合うと、
進むべき方向が静かに浮かび上がってくる。
- 才能より
- 評価より
- 安定より
心が動くことを選んだ人ほど、
遠くまで進んでいく。
評価は後からついてくる。
先にあるべきなのは、
自分の内側の“YES”。
その声は、
あなたを迷わせるのではなく、
確実に前へ押し出してくれる力になります。

苦悩や壁は、未来の武器になる
挑戦には、必ず“痛み”がある
新しい環境に踏み出すことは、
いつも少し怖い。
- 期待に応えられるだろうか
- うまくやれなかったらどうしよう
- 自分は本当に通用するのか
その不安を、馬渕さんも抱えていました。
大きな使命を背負いながら、
見えない未来に挑んでいたのです。
苦悩は「失敗の印」ではない
本書で強く背中を押されたのは、
苦悩や葛藤が赤裸々に語られていること。
成功話だけではなく、
迷い、ぶつかり、悩んだ跡が残っている。
そこに私は、深い共感を覚えました。
苦悩は、挑戦している証。
苦悩は、未来の土台になる。
立ち止まった時間でさえも、
確実に何かが育っています。
傷ついた分だけ、強さは静かに積み上がる
怖さ、悔しさ、うまくいかなかった経験。
そのすべてが、判断力と人への理解を育てていく。
- 迷いながら積んだ経験は、
後の“決断”を助けてくれる - 孤独の中で絞り出した答えは、
やがて自分の“誇り”になる - ぶつかった壁の数だけ、
他者を支えられる力が増える
苦悩は、ただ消えていくのではなく、
形を変えて未来の武器になるのだと気づきました。
不安を抱えたままでも、
次へ進むことはできる。
進んだ一歩は、必ず自分の血肉になる。
それが、本書から受け取った
最も大きなメッセージです。

「いつでもやれる」──道は何度でもつくり直せる
道は、年齢でもタイミングでも閉じない
この本は若い世代に向けて書かれています。
でも、読んでいて強く確信しました。
道は、誰にでも、いつからでも、
つくり直すことができる。
これまでのキャリアや選択がどうであれ、
未来の形は常に上書き可能です。
経験は、すべて未来の素材になる
これまで積み重ねてきたことは
やり直しの“妨げ”ではない。
むしろ“武器”になる。
- 乗り越えてきた課題は
次の挑戦へ踏み出す勇気になる - 人と向き合ってきた日々は
信頼をつくる力になる - 迷ってきた時間は
判断力と洞察を育ててくれる
これまで歩んだ道はすべて、
新しい道の材料に変えられる。
今日から、道は変えられる
「もう遅い」「今さら」と思った瞬間に、
道は止まる。
「まだできる」「今から始める」と思った瞬間に、
道は動き出す。
自分で作り、自分で切り開く。
道は「見つける」ものではなく、
「今日の一歩」でつくり出すもの。
そしてその一歩は、
小さくても、確信がなくてもいい。
不安を抱えたまま、
手探りでもいい。
いつでもやれる。
今日の一歩が、未来の方向を変える。
いま、あなたが心のどこかで「本当はこうしたい」と思っていることは何ですか?
キャリアを再設計できるのは、若いときだけではありません。

まとめ|道は、誰にでも、いつからでもつくれる
外側の“正解”が見えない時代。
未来は誰も保証してくれない。
だからこそ──
自分で決めることに価値がある。
環境は自分で選べる。
能力は環境で磨かれる。
苦悩は未来の武器になる。
そして、心が動く方向が
あなたの道を示してくれる。
これまで歩いてきたすべては、
今から進む 新しい道の材料になります。
いつでもやれる。
道は何度でも、つくり直せる。
行動の一言
今日、“自分で決めた一歩”をひとつ。
小さくても、迷ったままでも。
その一歩が、あなたの未来を動かします。


