「今日もあっという間に1日が終わったなあ…」
そんなふうに思う日、ありませんか?
朝から動いているのに、
「結局、何を考えてたんだっけ?」と振り返ると、
自分の“思考の流れ”って意外と見えていないものですよね。
そこで今回は、ちょっとした実験をしてみました。
——AIに、自分の1日をまるごと分析してもらうという試みです。
AIが見抜いたのは、
「先延ばし」より「完結を求める」私の行動パターン、
そして「焦り」よりも「探究心」で動く思考のクセ。
まるで、鏡のように自分の内側を映し出してくれる体験でした。
実験のきっかけ:自分の1日をAIに預けてみた

日記を書くのは好きだけど、
「なんだかいつも同じことを書いてるな」と感じたこと、ありませんか?
私は毎朝、行動や気づきをメモする習慣があります。
でも、ある日ふと気づいたんです。
「この記録、読み返しても“気づき”が浅いな」と。
——見返しているのに、自分を見抜けていない。
そこで思いついたのが、AIの力を借りる方法でした。
ChatGPTに、1日の出来事や感情をそのまま入力し、
「私の行動パターンや思考の傾向を分析して」とお願いしてみたんです。
まるで、自分の思考を“外部の視点”で見る実験。
ちょっと怖いようで、でもワクワクする瞬間でもありました。
AIはどんなふうに1日を読み解くのか?
そして、自分では気づけなかった“癖”をどう見抜くのか?
その結果を知ったとき、
私は思わず「なるほど、そうきたか」とうなずいてしまいました。
実験の方法:1日の行動と感情を入力
今回の実験は、思ったよりシンプルです。
特別なアプリも、特別な準備もいりません。
使ったのは、いつもブログのアイデア出しでお世話になっているChatGPT。
私は朝・昼・夜の3つの時間帯に分けて、その日の出来事や感情をメモしていきました。
🕕 朝:スタートラインの思考を記録
たとえば朝はこんな感じです。
「今朝は少し寝不足。でも新しい記事構成を思いついた。
散歩中に“完璧より完結”というフレーズが浮かんで、なんだかワクワクしてきた。」
気分や思考の流れを、思いつくまま素直に書く。
あとでAIに読ませることを意識せず、“自分のための記録”として残しました。
☀️ 昼:行動と感情をセットで
昼は少し客観的に。
「午前中はブログを投稿。
記事を仕上げる達成感よりも、“次の構想”にすでに頭が切り替わっている。」
AIに渡す時は、行動+感情のペアでまとめます。
「やったこと」だけではなく、「そのとき何を感じたか」を書くのがポイントです。
🌙 夜:1日のふりかえりと小さな気づき
夜は、1日を通して感じた“気づき”を一言で。
「今日は“探究”の1日。焦らず、でも確実に進んだ感覚がある。」
最後に、ChatGPTに次のようなプロンプトを入力しました。
「今日の行動記録を分析して、私の“思考のパターン”を3つ抽出してください。
また、それぞれに対して短いコメントをお願いします。」
💡このプロンプトを毎晩使うだけで、思考の整理力がぐっと上がります。
短い文章でもAIはあなたの感情の流れをつかんでくれるので、
“考えすぎ”の日も“何も浮かばない”日も、安心して任せてOKです。
するとAIは、私の文章を静かに読み解き、
まるでカウンセラーのように“思考のクセ”を整理してくれたのです。
その分析が、想像以上に的確で…正直、ちょっとドキッとしました。
AIの分析結果:見えてきた2つの「思考の癖」

ChatGPTに記録を渡して数秒。
返ってきたのは、まるで私の内側を見透かしたような分析でした。
「あなたは“先延ばし”をするタイプではなく、“完結”を求めるタイプです。」
「焦りよりも、学びを楽しむ“探究心”が行動の原動力になっています。」
…正直、びっくりしました。
まさに図星。AIは私の“行動の裏にある思考”を、しっかり読み取っていたのです。
💡 1.「先延ばし」より「完結を求める」
AIの指摘でまず納得したのがこれ。
確かに私は、途中で止まるのが苦手です。
ブログもYouTubeも、「とりあえず完成させる」がモットー。
アイデアを出したら、すぐに形にして公開する。
思いついたノートは、試作して、デザインして、Amazonで販売するところまでやりきる。
それは“完璧主義”とはちょっと違います。
むしろ「まず完結させたい」。
完結した瞬間に、新しい学びや改善点が見える——それが楽しい。
AIに「完結を求めるタイプ」と言われて、
ああ、だから私は“動きながら考える人”なんだと腑に落ちました。
🔍 2.「焦り」よりも「探究心の強さ」
もう一つの分析も、ドンピシャでした。
AIはこう言いました。
「あなたは焦って行動するよりも、“一つでも学びたい”という気持ちで動いています。」
たとえばYouTube。
毎日、撮影・編集・タイトル・サムネイルのどこかに小さな実験を入れています。
“うまくいく方法”を探すより、“何かを学びたい”という気持ちの方が強いんです。
動画の反応が少なくても、「あ、こうしたら次は良くなりそう」と思える。
その繰り返しが楽しい。
つまり、私のモチベーションの源は成果ではなく、探究そのもの。
AIに言われて初めて、自分の行動をそう捉えられるようになりました。
AIの分析は、占いのようでいて、データの裏づけがある。
それが不思議と納得感を生みます。
自分の中にあった「なんとなくの感覚」を、AIが言語化してくれる。
まるで、“自分を客観的に見せてくれる鏡”のような存在でした。

分析を通して見えた“自分との付き合い方”
AIに分析してもらって気づいたのは、
「自分を理解する」って、思っている以上に難しいということです。
私たちは毎日、“自分の中の声”を聞いているようで、
実はかなり主観的にフィルターをかけて見ています。
AIは、そのフィルターをスッと外してくれる存在でした。
しかも、感情を否定せず、ただ「こういう傾向がある」と静かに映してくれる。
🪞 AIは「正解」を出すのではなく「鏡」になる
最初は「分析」と聞くと、少し怖さもありました。
でも実際にやってみると、AIは“診断”ではなく“鏡”なんですよね。
「あなたはこうだ」と断定せず、
あくまで“今の自分の姿”を可視化してくれるだけ。
だから、受け止めやすいし、次の行動にもつながる。
自分を追い込まずに、やさしく整理できる感じです。
🧩 日々の記録が“思考の筋トレ”になる
この実験を続けてみて思ったのは、
「記録 × AI分析」= 思考の筋トレだということ。
毎日の小さな気づきをAIと共有することで、
自分の思考パターンや感情の変化が、少しずつ見えてくる。
「今日、なんでモヤモヤしてたんだろう?」
そんな曖昧な気持ちも、AIが言葉にしてくれるだけで整理される。
つまり、AIは“考える力を取り戻すツール”にもなるんです。
🌱 「AI日記」がもたらす静かな変化
数日続けるうちに、自分の中で少しずつ変化がありました。
焦りを感じたとき、「これは探究心の裏返しかも」と気づけたり、
完結を急ぐ自分に「次はどこを育てたい?」と声をかけられたり。
AIを通じて、自分とやさしく対話する時間が生まれたんです。
“分析”というより、“伴走”。
AIは、あなたの中にある思考を、そっと磨いてくれる存在でした。


まとめ:AIと一緒に“内省する暮らし”へ
世の中には、自己分析の方法がたくさんあります。
性格診断、ストレングスファインダー、心理テスト…。
どれも役立つけれど、「今の自分」を映すツールとしては少し距離がありますよね。
AIを使う自己分析の魅力は、
“リアルタイムで変化する自分”を見つめられること。
その日、その瞬間の思考や感情を、
AIが静かに言語化してくれる——そこに新しい発見があります。
もちろん、1回やって終わりではもったいない。
大切なのは、積み重ねること。
毎日少しずつ記録してAIに振り返ってもらうと、
思考のパターンや感情の波が“地図”のように見えてきます。
その地図を持つと、迷ったときに立ち返る場所ができる。
それが、AIを活かした知的な暮らし方です。
AIはあなたの中の「考える力」を奪う存在ではありません。
むしろ、自分を見つめる時間を取り戻してくれるパートナーです。
忙しい日々の中で、
ほんの5分でもAIと対話する習慣を持ってみてください。
きっと、思いがけない“自分の本音”に出会えます。
🪶
AIとの対話は、自己分析の新しい形。
それは“効率化”ではなく、“内省の深化”なんです。
次の一歩として、
「AI日記を1週間つけてみる」
という小さな実験から始めてみませんか?
あなたの中の“知的生活”が、静かに進化しはじめます。




