最近、「このままでいいのかな」と感じること、ありませんか?
仕事にも慣れ、家庭も落ち着いたけれど、どこかモヤモヤしている。
それは、人生の節目に訪れる自然な感覚です。
今回紹介する『ライフキャリア:人生を再設計する魔法のフレームワーク』原尻淳一・千葉智之(著)は、
そんな悩みを整理し、これからの自分らしい道を見つけるヒントをくれる一冊。
「本業の棚卸し」や「特技の再発見」を通じて、
“仕事中心”から“自分中心”の人生へ、再設計してみませんか?
📘 ミッドライフクライシスとは?|40代男性の働き方の分岐点

40代に入ってから、
急に「人生このままでいいのか?」と不安になること、ありませんか?
それ、いわゆる「ミッドライフクライシス(中年の危機)」かもしれません。
カッコ悪い響きに聞こえるかもしれませんが、
実はこれ、多くの人が通る“人生の折り返し地点”での自然な揺れなんです。
キャリアも家庭もある程度安定してきて、
若い頃のような成長や刺激が減ってくる。
それなのに、この先の人生はまだまだ長い。
「じゃあ、このまま走り続けて、後悔しないのか?」と、自分に問いかけるタイミングが来るんですよね。
実はこのミッドライフクライシス、
悪いものではなく、“人生のリブートチャンス”なんです。
「このままじゃダメだ」と気づいたあなたは、
今こそ、自分の生き方や働き方を見直すチャンスを手にしています。
このあと紹介するのは、
そんな時期にぴったりの本『ライフキャリア』。
あなた自身の人生を“再設計”するヒントが、たっぷり詰まっています。
📘 ライフキャリアとは?|「本業×特技」で自分らしい仕事を見つける
「自分のライフキャリアってなんだろう?」
そう聞かれても、すぐに答えられる人は少ないかもしれません。
でも大丈夫。
この本で紹介されているフレームワークを使えば、あなたの“強み”と“可能性”がちゃんと見えてきます。
ポイントはこの3つの視点。
🔹1. 本業の棚卸し=ビジネス創造資産
まずは、今の仕事を見直すところからスタート。
- これまでどんな経験を積んできたか?
- どんな分野に強くなったか?
- 誰と、どんなネットワークを築いてきたか?
本書では、これを「ビジネス創造資産」と呼んでいます。
つまり、あなたが“仕事の中で築いた強み”。
肩書きではなく、「中身」に注目して振り返ってみましょう。
🔹2. 特技の洗い出し=自立資産
次に、自分の“本業以外のスキル”や“得意なこと”をリストアップ。
- 文章を書くのが得意
- 人の相談に乗るのが好き
- DIYが趣味でモノづくりが得意
- イベント企画や発信がうまい など
これらは「自立資産」。
つまり、会社の外でも活かせる“あなた自身の武器”です。
「えっ、そんなのないよ…」と思っても大丈夫。
まずは思いつくものをノートに書き出してみるだけでOKです。
🔹3. 本業 × 特技 = ライフキャリアの掛け合わせ
そして最後に、この2つを「掛け合わせる」んです。
たとえば、
「営業で培ったコミュ力」×「ライティング好き」=ブログで自分の仕事経験を発信。
「マネジメント経験」×「キャリア相談が得意」=副業でキャリアコーチになる。
この“掛け合わせの発想”が、あなたならではの「ライフキャリア」になります。
まさに、自分だけのキャリアの再設計図!
この章のまとめ:
キャリアは“直線”じゃなくて、“組み合わせ”の時代。
いまの自分を見直すことで、新しい道が見えてきます。
次章では、実際にあなたのライフキャリアを見つけるための「行動のステップ」を紹介します!
📘 人生の棚卸し|キャリアに活かす3ステップとは?
「これからの人生、どう生きていきたいか?」
そんな問いに答えるために、まずやってほしいのが“人生の棚卸し”です。
本書ではこれを、あなた自身の価値を再確認し、未来を描くための【ライフキャリア設計の第一歩】と位置づけています。
📝 ステップ① 本業を棚卸しする
あなたが今までやってきた仕事。
その中に、あなたしか持っていない「資産」がたくさん眠っています。
たとえばこんな質問を自分にしてみてください:
- これまで担当してきた業務は?
- どんな成果を出したか?
- 誰とどんな関係を築いてきたか?
- 苦労して乗り越えた経験は?
このように振り返ることで、自分の中にある「ビジネス創造資産」が浮かび上がってきます。
それは、社外に出ても十分通用するあなたの強みです。
本書では、質問に答えるだけで自分の得意分野を可視化するツールが掲載されています。
自己分析ができるので、やってみることをオススメします。
📝 ステップ② 特技・得意を洗い出す
次に、本業以外で得意なことや、夢中になって取り組んでいることを書き出してみましょう。
- プライベートでよくやっていることは?
- 他人から「すごいね!」と言われることは?
- 時間を忘れるくらい没頭できることは?
本書では、これを「自立資産」と表現しています。
自立資産は、副業や転職、セカンドキャリアの種になります。
特別な才能じゃなくても大丈夫。
小さな「好き」や「得意」が、次のキャリアのヒントになるんです。
📝 ステップ③ 掛け合わせて、未来を描く
そして最後に、本業と特技を組み合わせてみましょう。
- 人と話すのが得意 × 長年の営業経験 → キャリアコンサルや講師
- 経理経験 × SNS発信が好き → 簿記系YouTuber・note連載
- 管理職経験 × 聴く力が強み → 企業内メンター、副業カウンセラー
こうした“掛け合わせの発想”が、「あなたらしい働き方=ライフキャリア」の土台になります。
📘 今日からできるライフキャリア再設計アクション
「キャリアを再設計する」と聞くと、なんだか大きな決断や準備が必要そうですよね。
でも、本書『ライフキャリア』が教えてくれるのは、まずは小さく始めることの大切さなんです。
ここでは、あなたの人生に新しい風を吹き込むためのアクションを3つご紹介します。
✅ ①「朝15分の自分時間」を確保してみる
忙しい毎日。だからこそ、自分と向き合う時間を意識的に取ることが大事です。
たとえば、毎朝15分だけ早く起きてノートを開く。
- 昨日やって楽しかったことは?
- 今気になっていることは?
- 5年後、どんな自分でいたい?
こうした質問に自由に書き出してみるだけで、自分の内面に眠っていた“想い”が少しずつ見えてきます。
この時間は、未来のキャリアをデザインする「思考のストレッチ」みたいなもの。
毎日でなくてもOK。気が向いたときに続けてみてください。
✅ ②「スモールチャレンジ」を始めてみる
やりたいことや興味があることが見つかったら、次は小さな行動です。
ポイントは、“完璧を目指さず、まずやってみる”こと。
たとえば:
- 気になるオンライン講座を1本だけ受けてみる
- Xやnoteで興味のある分野を発信してみる
- 休日に好きなことをテーマにブログを書いてみる
これが、あなたの「自立資産」を育てる一歩になります。
重要なのは、「成果」ではなく「経験値」。
始めてみたからこそ気づくこと、わかることが必ずあります。
✅ ③ 信頼できる人に「話してみる」
ライフキャリアは、一人で考えるよりも、誰かと話すことで前に進みやすくなるものです。
- 家族に「こんなことを考えてるんだ」と話してみる
- 同僚と「最近モヤモヤしてる」と共有してみる
- もしくはSNSやブログで、素直な気持ちを言葉にしてみる
“声に出す”ことで、自分の中でも考えが整理されていきます。
話すことは、ある意味「行動」です。
本書でも「人との対話から、自分のライフキャリアの種が芽吹いた」というエピソードが紹介されています。
思いきって誰かにシェアすることが、次の一歩につながるかもしれません。
✅ 一歩ずつ、自分で人生をデザインする
人生後半戦は、“会社”や“肩書き”ではなく、あなた自身が何を大事にしたいかが問われる時代。
キャリアは「選ばされるもの」ではなく、「自分で創っていくもの」へとシフトしています。
自分の過去は、自分の未来の材料。
キャリアの正解は、他人ではなく「あなた自身」がつくるものです。
焦らなくて大丈夫。
朝の15分、気になる一冊、本当に信頼できる人との会話——
そのすべてが、ライフキャリアの一部になっていきます。
📘 まとめ|ライフキャリアを再設計する意味
人生の折り返し地点に差し掛かると、ふと立ち止まって考える瞬間があります。
「このまま同じ毎日を繰り返していいのか?」
「仕事はしている。でも、本当に“自分の人生”を生きてる実感があるだろうか?」
本書『ライフキャリア』が教えてくれたのは、
キャリア=生き方そのものという視点でした。
会社や役職がくれる「外の評価」ではなく、
「自分がどう在りたいか」を起点にしたキャリア。
それを見つけ、育て、磨いていく。
このプロセスこそが“人生を自分でデザインする”ということなんです。
ミッドライフクライシスは、決して「危機」ではありません。
むしろ、自分を再発見するための絶好のチャンス。
このタイミングでキャリアを見直すことは、
これからの人生をもっと自由に、もっと楽しく生きるための第一歩になるはずです。
さあ、人生の後半を、自分の意思で再設計してみませんか?
さて、今回紹介した書籍『ライフキャリア』は、ストーリ仕立てで とても読みやすいです。
🔗 詳しく知りたい方は、書籍を手に取ってみてください。
1日15分の「思考の習慣」が、あなたの人生を変えるきっかけになるかもしれません。


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