自分史×AIで自己分析|過去から強み・価値観を見つける方法

自分史×AIで自己分析|過去から強み・価値観を見つける方法

自己分析というと、就職や転職のときに行うもの、という印象があるかもしれません。

ただ、最近の仕事や出来事だけを振り返っても、自分の一部しか見えないことがあります。

今の価値観や強みは、子どもの頃からの経験の積み重ねで作られているからです。

そこで役立つのが、自分史です。

自分史とは、過去の出来事を年代順に並べるだけではなく、

  • そのとき何を感じたのか
  • どんな選択をしたのか
  • その経験が今にどうつながっているのか

まで振り返る記録です。

私も自分史を書いています。

最初は15ページほどでしたが、
その後も出来事や気づきを加え、現在は30ページほどになりました。

読み返すだけでも、自分の変化は見えてきます。

ただ、自分の記憶や解釈だけでは、気づきにくい共通点もあります。

そこで、ChatGPTを使います。

AIに人生を評価してもらうのではありません。

自分史に書いた経験について質問してもらい、
離れた時期に共通する価値観や強み、人生の転機を整理してもらいます。

すると、

「子どもの頃の興味が、今の強みにどうつながっているのか」
「どんな出来事が、自分を変えるきっかけになったのか」
「何度も繰り返している考え方や行動は何か」

が、少しずつ言葉になっていきます。

この記事では、自分史の作り方、ChatGPTで分析する手順、そのまま使えるプロンプトを紹介します。


自分史だけでなく、感情や思考のクセまで幅広く整理したい方は、[AIで自己分析する方法]も参考にしてください。

目次

自分史が自己分析に役立つ理由

自分史が自己分析に役立つ理由

自分史は、過去を懐かしむためだけの記録ではありません。

現在の自分が、どのような経験から形づくられてきたのかを理解するための材料です。

直近の経験だけに偏らない

一般的な自己分析では、最近の仕事や出来事を中心に振り返りがちです。

しかし、今の価値観や行動の傾向は、ここ数年だけで生まれたものではありません。

子どもの頃に夢中になったこと。
人間関係で悩んだ経験。
環境が変わったときの反応。
悔しさから行動を変えた時期。

そうした積み重ねが、今の自分につながっています。

人生全体を見ることで、現在の考え方を長い流れの中で理解できます。

強みの原型が見える

強みは、仕事の実績だけに表れるものではありません。

評価や役割を意識していなかった時期の行動にも、その人らしさが表れています。

私の場合、子どもの頃は、身近なものを使って新しい遊びを考えることが好きでした。

後から振り返ると、

  • 今あるものを組み合わせる
  • 人と違う方法を考える
  • 自分なりの形を作る

という傾向が見えてきました。

この力は、その後の仕事で、新しい企画や仕組みを考える場面にもつながっています。

価値観の背景がわかる

「自由」「成長」「挑戦」といった言葉を選ぶだけでは、自分の価値観を深く理解したことにはなりません。

大切なのは、

なぜ、それを大切にするようになったのか

を経験から確かめることです。

環境の変化を乗り越えた経験があれば、

「人は変わることができる」

という考えにつながっているかもしれません。

自分で決めて行動した経験が重なっていれば、

「自分で選べること」

を大切にしている可能性があります。

転機と繰り返しが見える

人生の転機は、大きな成功や失敗だけではありません。

人との出会い。
誰かの一言。
小さな決断。
悔しさから始めた行動。

その前後で考え方や行動が変わっていれば、重要な転機だった可能性があります。

また、複数の時期を比べると、

  • 環境が変わると慎重になる
  • 悔しさを感じると行動力が上がる
  • 混乱した状況では全体を整理しようとする
  • 人と違う道を選ぶときに力が出る

といったパターンも見えてきます。

自分史が役立つのは、離れた経験をつなぎ、自分らしい強みや価値観を見つけられるからです。

自分史を作る4つのステップ

自分史を作る4つのステップ

自分史は、最初から長い文章にする必要はありません。

まずは出来事を並べ、あとから感情や意味を加えていけば十分です。

ステップ1|人生を時期ごとに分ける

最初に、人生をいくつかの時期に分けます。

たとえば、

  • 幼少期
  • 小学生
  • 中学生
  • 高校生
  • 大学生
  • 就職後
  • 大きな転機の前後
  • 現在

などです。

「自信がなかった時期」
「仕事に夢中だった時期」

のように、自分にとって意味のある区切りでも構いません。

ステップ2|印象に残る出来事を書く

それぞれの時期で、心に残っている出来事を書き出します。

  • 夢中になったこと
  • 人から褒められたこと
  • 悔しかった経験
  • 忘れられない出会い
  • 環境が変わった出来事
  • 初めて自分で決めたこと

大きな成功や失敗だけでなく、何気ない出来事も材料になります。

ステップ3|感情と行動を加える

出来事を書いたら、そのときの感情と、自分が取った行動を加えます。

たとえば、

小学生のときに転校した

だけでは、現在への影響は見えません。

そこに、

  • 不安だった
  • 自信がなかった
  • 最初は人に話しかけられなかった
  • 友人との出会いで安心できた

と加えると、自分の変化が見えてきます。

成功した経験だけでなく、迷ったことや逃げたことも大切な材料です。

ステップ4|現在への影響を書く

最後に、その経験が今の自分にどうつながっているかを考えます。

  • 今の価値観にどう影響しているか
  • どんな強みにつながったか
  • どんな状況を避けるようになったか
  • 同じ反応を繰り返していないか

最初から文章にするのが難しい場合は、表から始めると整理しやすくなります。

時期出来事感情選んだ行動現在への影響
小学生転校した不安、自信がない少しずつ友人と関わった環境が変わっても人は変われると思う
中学生自分を変えたいと思った悔しさ、反発心勉強や生活を見直した反骨心が行動のきっかけになる
子ども時代新しい遊びを考えた楽しい、夢中身近なものを工夫した独自の方法を考えることが好き

すべての欄を埋める必要はありません。

まずは一つの出来事から始め、少しずつ加えていけば十分です。

ChatGPTで自分史を分析する5つのステップ

ChatGPTで自分史を分析する5つのステップ

自分史を書いたら、ChatGPTを使って内容を深掘りします。

ただし、長い自分史を最初からすべて渡し、

自己分析してください

とだけ頼むのはおすすめしません。

情報量が多いと、分析が抽象的になったり、目立つ出来事だけに引っ張られたりするからです。

ステップ1|時期やテーマを決める

まず、どの時期やテーマを振り返るかを決めます。

  • 子ども時代の経験
  • 人生の転機
  • 仕事で力を発揮した経験
  • 人間関係から学んだこと
  • 自信を持てるようになった過程

最初から人生全体を整理せず、一つに絞ります。

ステップ2|時期ごとに入力する

分析したい部分だけをChatGPTに入力します。

私の自分史は現在30ページほどあるため、

  • 幼少期から小学生
  • 中学生から高校生
  • 大学生
  • 仕事の前半
  • 仕事の後半
  • 退職後

のように分けています。

自分史の中から、小学生時代の部分を共有します。
すぐに結論を出さず、まず内容を読んでください。
その後、一度に一つずつ質問してください。

ステップ3|一問ずつ質問してもらう

自分史には出来事を書いていても、感情や背景までは十分に書けていないことがあります。

結論を急がず、一度に一つずつ質問してください。
何を感じたのか、なぜその行動を選んだのか、その経験がその後にどう影響したのかを深掘りしてください。

答えながら、自分史に書けていなかった意味を加えていきます。


ChatGPTを答えを出す道具ではなく、
考える相手として使う方法は、[AIで思考を広げる方法]で詳しく紹介しています。

ステップ4|共通点と根拠を整理する

いくつかの質問に答えたら、転機や価値観、強みを整理してもらいます。

ここまでの対話から、転機、価値観、強み、思考や行動の傾向を整理してください。
それぞれについて、根拠になった私の言葉や出来事も示してください。
断定せず、候補としてまとめてください。

結論だけでなく、根拠も確認することが大切です。

ステップ5|複数の時期を比べる

一つの時期の分析が終わったら、別の時期も同じ方法で振り返ります。

その後、複数の時期を比較します。

子ども時代、学生時代、仕事時代を比べ、複数の時期に共通する価値観、強み、転機、行動のパターンを整理してください。
どの時期のどの経験に表れているかも示してください。

最後は、AIが出した言葉を自分の表現へ置き換えます。

AIは、自分史の意味を決める存在ではありません。

離れた経験をつなぐ相手として使います。

そのまま使える自分史分析プロンプト

そのまま使える自分史分析プロンプト

基本の自分史分析プロンプト

これから、自分史の一部を共有します。
すぐに結論を出さず、まず内容を読んでください。

その後、私の経験について、一度に一つずつ質問してください。

質問では、次の点を確認してください。
・そのとき何が起きたのか
・私は何を感じていたのか
・なぜその行動を選んだのか
・その経験で何が変わったのか
・現在の考え方や行動にどう影響しているのか

十分に対話したあとで、次の項目を整理してください。
・人生の転機
・繰り返している価値観
・自然に発揮している強み
・思考や行動のパターン
・今後に活かせそうな経験

それぞれについて、根拠となった私の言葉や出来事も示してください。
断定せず、候補としてまとめてください。
最後に、私が自分の言葉へ置き換えられるよう、確認の質問をしてください。

最初に、

今回は、中学から高校にかけての変化を整理したいです。

のように、扱う時期やテーマを加えます。

強みと価値観を見つけるプロンプト

自分史に書いた経験から、自分の強みと価値観を整理したいです。

成功した経験だけでなく、困ったときに自然に取った行動、人から頼まれた役割、夢中になったこと、悔しかった出来事について、一度に一つずつ質問してください。

複数の時期に繰り返し表れている行動や考え方を見つけ、強みと価値観の候補をそれぞれ3〜5個に整理してください。

抽象的な言葉だけでなく、どんな場面で、どのように表れているのかも説明し、根拠となった出来事を示してください。
最後に、私の経験に合う言葉へ言い換えるための質問をしてください。

「独創性」と整理された場合でも、

今あるものを組み合わせ、自分なりの新しい形を考える力

と、行動に結びつく表現へ変えると使いやすくなります。

人生の転機を見つけるプロンプト

私の自分史から、人生の転機になった可能性のある出来事を整理したいです。

大きな成功や失敗だけでなく、出会い、別れ、環境の変化、誰かの言葉、小さな決断についても確認してください。

一度に一つずつ質問し、
・出来事の前はどのような状態だったか
・何を感じたか
・どんな選択をしたか
・出来事の後に何が変わったか
を深掘りしてください。

最後に、転機の候補と、その後の人生への影響を根拠とともに示してください。

過去の経験を未来へつなげるプロンプト

これまでの自分史分析をもとに、過去の経験を今後にどう活かせるか整理したいです。

繰り返し発揮してきた強み、大切にしてきた価値観、人生の転機で役立った行動を確認してください。

そのうえで、次の点を整理してください。
・これからも活かしたい強み
・今後の選択で大切にしたい価値観
・再現できそうな成功パターン
・注意したい思考や行動の傾向
・これから試せる小さな行動

過去の経験から言える範囲でまとめ、断定せず、複数の選択肢を示してください。

AIに未来を決めてもらう必要はありません。

過去にどんな場面で力が出ていたのかを確認し、その力をどこで使うかを自分で選びます。

私の自分史をAIで分析して見えてきたこと

私が最初に自分史を書いたときは、15ページほどでした。

その後、出来事や気づきを加え、現在は30ページほどになっています。

AIに質問してもらいながら整理すると、自分では別々だと思っていた経験同士がつながりました。

自信のなさから、少しずつ自分を変えてきた

金沢への転校では、新しい環境になじめるか不安があり、引っ込み思案になっていました。

その後、友人との出会いを通して、少しずつ自信を持てるようになります。

さらに中学から高校にかけては、

「このままでは嫌だ」
「自分を変えたい」

という思いから、勉強や生活の仕方を見直しました。

AIに整理してもらうと、

自信のなさを抱えながらも、行動を変えることで自分を作り直してきた

という流れが見えてきました。

反骨心を行動へ変えていた

私は、悔しさや反発心を感じたときに、行動力が強くなる傾向がありました。

  • 学び直す
  • やり方を変える
  • 新しいことを試す
  • 結果が出るまで続ける

AIからは「反骨心が自己改革の原動力になっている」と整理されました。

ただ、少し立派すぎると感じたため、

悔しさを感じると、自分なりにやり方を変えようとする

と、自分の感覚に近い言葉へ置き換えました。

子どもの頃の独創性が、仕事の構想力につながっていた

子どもの頃の私は、身近なものを使って新しい遊びを考えることが好きでした。

仕事では、新しいブランドの企画や、業務の流れを組み直すプロジェクトに関わってきました。

一見すると別の経験ですが、根底には、

今あるものを使い、自分なりの新しい形を作る

という共通点がありました。

私にとっては、

複雑な状況を捉え直し、まだない形を構想する力

と表現した方が、これまでの経験に合っています。

AIを使ってよかったのは、立派な評価をもらえたことではありません。

別々に見えていた経験の間に、共通する流れを見つけられたことです。

自分史をAIで分析するときの注意点

AIの分析を正解にしない

ChatGPTが示す強みや価値観は、自分史から整理した候補です。

  • しっくりくるか
  • 少し違うか
  • 立派にまとめすぎていないか
  • 当てはまらない場面はないか

を確認します。

根拠を確認する

もっともらしい言葉が返ってきたら、

その傾向は、私のどの出来事や言葉を根拠にしていますか。

と確認します。

複数の時期に同じ傾向が表れているかを見ることも大切です。

個人情報を入れすぎない

本名、住所、学校名、会社名、取引先名など、個人を特定できる情報は避けます。

「友人A」「上司B」のように置き換えても、分析にはほとんど影響しません。

つらい記憶を無理に深掘りしない

思い出したくない経験に触れ、苦しくなった場合は、そこで止めて構いません。

強い不安や苦しさが続く場合は、AIだけで抱え込まず、信頼できる人や専門家へ相談してください。

最後は自分の言葉にする

AIの言葉が大げさに感じるなら、自分の感覚に合う表現へ書き直します。

自分史の意味を決めるのはAIではありません。

AIが示した見方を材料にして、自分がどう受け止めるかを考えることが大切です。


AIの言葉と自分の感覚を分けて考えるには、[メタ認知を鍛える方法]も役立ちます。

まとめ

自分史を振り返ると、価値観や強み、人生の転機が見えてきます。

ChatGPTを使えば、離れた時期に共通する傾向や、自分では気づきにくかった経験のつながりを整理できます。

進め方はシンプルです。

自分史を時期ごとに分ける。
出来事、感情、選んだ行動、現在への影響を書く。
一度に一つずつ質問してもらう。
共通点と根拠を整理する。
最後は自分の言葉へ置き換える。

自分史を振り返るのは、過去を懐かしむためだけではありません。

これまでの自分が、どんな場面で力を発揮し、何を大切にしてきたのかを知り、これからの選択に活かすためです。

まずは、今も心に残っている出来事を一つ書いてみてください。


自分史から見えてきた強みや価値観、経験は、これからの人生の軸を言葉にする材料にもなります。

また、自分史のように長い時間軸ではなく、
最近の自分の思考や行動パターンを知りたい場合は、日々の記録をAIで振り返る方法もあります。

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